ゲームは「ビオ」と呼ばれる生物の数をコントロールして、生態系を作り出すことです。生態ピラミッドの上部から下部まで適切な数にしていき、最終的に頂点に立つビオまでピラミッドを完成されられたらゲームクリアという風になります。人間が動物を食べ、動物が小動物を食べる、という生態系を作り出していくと考えると良いでしょう。ゲームでは「ビオ」という良く分からない生物を扱います。
ゲームのルールとしては、ピラミッドの中で、ビオは1つ下の階層のビオを食べることができ、食べる事でビオは2つに増えます(1→2と)。また、同時に操作できるのは4階層分のビオで、その4種類を上手い具合に調整することで、もう一段階上のビオが操作できるようになります(一番下のは操作できなくなる)。また4種類の中で、一番下のビオは画面左下の土台から自由に生み出せる仕組みになっています。
ゲームでは20種類のビオが存在し、それぞれ特徴を持っています。気ままに画面内を泳いだり、動きが変だったり色々な特徴を有します。全てに共通なのは、タッチすることで、他のビオのターゲットとできることです。つまり減らしたいビオ、もしくは増やしたいビオの一個下の階層のビオをタッチすることでゲームを進めていきます。もちろん食べられたビオの個数は減るので上手く調節していく必要があります。これがゲームの核となる要素です。
上画面にはピラミッドの様子が表示されていて、それぞれのビオの個数はピラミッドの広さで示されます。これには適切な範囲が指定されていて、そのレンジに4つのビオが上手く入り、その状態が数秒保てれば、土台から新たなビオが咲きます。新しいビオの形はタッチペンで一筆書きすることができます。それが次の一番上の階層のビオとして画面上を動き回ることになります。
生態ピラミッドを積み上げて、最終的に20種類目を生み出す事ができればゲームはクリアとなります。そう難しい内容ではないので、クリアできる方が大半だと思われます。
これまで配信された2作品とは変わって実験的な雰囲気を感じる作品です。上手く具合にビオの数を調整する事のみがゲームになっているので、黙々と作業を続けていく形になり、それは余り面白いとは感じませんでした。折角、自分でビオの形を描けるので、それを生かしたり、少し複雑になるかもしれませんが、ビオの数以外にも働きかけることのできる要素があれば良い方向に向ったかもしれません(もちろん製作段階ではコアの部分にゲームプレイを絞ったのでしょうが)。また、ゲームのテンポが早いのも気にかかりました。音楽はスローテンポな感じで作られているので、もう少しじっくりと神様になった気分で生態系を作っていける方向も良いかもしれません。
とは言え、可能性を感じさせるゲームであることもまた事実です。生態系をテーマとしたものとしてはウィル・ライト氏が開発中の『Spore』がありますが、この『bioum』も何らかの形で将来ゲームとしてまとまる日が来るかもしれません。また、スタッフロールに紹介されている作者達が将来何らかのゲームを作る機会があるなら、この作品は原点として"可能性を見せた"と書くに耐えるゲームであると感じました。
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