人生にゲームをプラスするメディア

「最初の5分でツカみ、好奇心を煽り、不足を味わわせる」 ― ソーシャルゲーム成功の3ヶ条

「最初の5分」はソーシャルゲームにおいても重要なもののようです。

ゲームビジネス 開発
「最初の5分」はソーシャルゲームにおいても重要なもののようです。

様々なソーシャルゲームを手がけるDigital ChocolateのリードソーシャルデザイナーであるAki Jarvinen氏は、最初のツカミはソーシャルゲームにおいても重要であると語ります。

「ソーシャルゲームのプレイヤーは、ゲームを充分試す機会のためにお金を払ったりしない。彼らの時間は貴重であり、従って開発者はバイラル的な拡散とゲームプレイそれ自体でプレイヤーを捉える必要がある」

氏によれば、プレイヤーをソーシャルゲームに捉える方法としては、3つのステップがあるそうです。それはゲームに「収容」し、友達と「同化」させ、「加速」すること。

プレイヤーたちにゲームを遊ぶために必要なツールを渡し(「収容」)、友達と共にゲームをすることに利益がある環境を作り(「同化」)、最後にプレイヤーに完全版となるゲームを提供する(「加速」)ことでプレイヤーを惹きつけられるといいます。

ただ、プレイヤーに全てを与えるだけではダメで、好奇心と不足のギャップが重要となるとのこと。

「ソーシャルゲームにおけるゲームの目標設定はマーケティング的なテクニックの影響を受けている。好奇心を煽り、プレイヤーに不足を味わわせる。
例えばゲーム内のあるフィーチャーをロックしておくようなやり方だ。
こうした好奇心と不足のギャップは、ゲームを続けさせる習慣性を作る引きとして機能する」

人為的に制御された不足(例でいえば、試したくなるようなフィーチャーを敢えてロックすること)こそが習慣性を生みだし、これこそがプレイヤーを惹きつけるということです。

ソーシャルゲームは他のジャンルより「長く続けてもらうこと」が利益に直結する仕組みとなっているため、習慣性をいかに作り出すかは重要なテーマとなりそうです。
《水口真》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. 海外サイトが選ぶ「ゲームの政治家トップ10」−1位はやっぱり……?

    海外サイトが選ぶ「ゲームの政治家トップ10」−1位はやっぱり……?

  2. 『バンジョーとカズーイの大冒険〜グランティの復讐』が携帯向けに国内初上陸

    『バンジョーとカズーイの大冒険〜グランティの復讐』が携帯向けに国内初上陸

  3. 遺伝的アルゴリズムとニューラルネットワーク、ゲームAIによるキャラクタの「進化」を考える

    遺伝的アルゴリズムとニューラルネットワーク、ゲームAIによるキャラクタの「進化」を考える

  4. 【CEDEC 2010】ゲームに込めた情熱・技術を海の向こうまで正確に伝えるために GDD/TDDを書こう

  5. “推しメン休暇”って実際どうなの?どんなキャラでもいいの?ジークレスト代表&社員にアレコレ聞いてみる

  6. アバターの口の動きがより滑らかに!音声認識リップシンク「CRI LipSync」が「Animaze」に標準搭載

  7. PSVitaでより楽しめるようになった人気テニスシリーズ最新作『パワースマッシュ4』

アクセスランキングをもっと見る