コーエーテクモゲームス、日本ベリサイン、大日本印刷(DNP)の3社は13日、ワンタイムパスワード(OTP)を表示する「カード型トークン」を協同製作したことを発表した。 ゲームユーザーはオンラインゲームへのログイン時に、アカウントIDとパスワードに続けて、「カード型トークン」に表示される6桁のOTPを入力し、追加認証を受けることで、なりすましによる不正アクセスなどを防ぐことができる。この「カード型トークン」は、コーエーテクモゲームスの総合ポータルサイト「GAMECITY」で提供するオンラインゲーム「信長の野望Online」「大航海時代Online」「真・三國無双Online」で利用可能なものとなっており、9月16日から幕張メッセで開催される東京ゲームショウにおいて、一般公開日の18日、19日に数量限定でプレゼントされる予定。今後「GAMECITY」のサイトにおいても応募受付し、抽選により無料でユーザーに提供する。OTPサービス利用料は105円/30日間。 「カード型トークン」は、DNPが2010年3月に開発したOTP表示機能付きキャッシュカードをベースにしたもので、厚さ0.76mmのカード内にICチップや小型のOTP生成機器を組み込み済み。財布やポケットのなかでの曲げやねじれにも強い、携帯性と耐久性に優れたトークンとなっている。 コーエーテクモゲームスでは、2010年3月に携帯電話などを利用した「ベリサイン アイデンティティプロテクション(VIP)オーセンティケーションサービス」をオンラインゲーム3タイトルに導入し、さらに正しいウェブサイトであることを示す「ベリサインEV SSL証明書」の導入も進めていた。今回製作された「カード型トークン」は、ゲームユーザーがカード表面に印刷した3つのオンラインゲームの人気キャラクターを楽しみながらOTPを利用することで、セキュリティに対する理解・知識を高め、より安全な環境で安心してプレイしてもらうことを目指したという。ベリサインは、携帯電話やスマートフォンをトークンとして利用するOTPアプリをコーエーテクモゲームスに提供しており、OTPの追加認証には「VIPオーセンティケーションサービス」が利用されている。 今後、ベリサインとDNPは、ゲームに加えて、金融やSNSサービスなどログイン(本人認証)用途での「カード型トークン」の利用拡大を目指す。
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