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テトリスカンパニーのヘンク・ロジャース、「Angry Birdsはテトリスにはなれない」

長いゲームの歴史の中で、"ヒット作"と呼ばれるゲームは数多生まれてきました。しかし『テトリス』ほど世界的に知られ、未だに愛され遊ばれるゲームは限られます。

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長いゲームの歴史の中で、"ヒット作"と呼ばれるゲームは数多生まれてきました。しかし『テトリス』ほど世界的に知られ、未だに愛され遊ばれるゲームは限られます。

『テトリス』は旧ソ連の科学者だったアレクセイ・パジトノフが開発し、任天堂やヘンク・ロジャースが率いるBPSが版権を取得し、世界に広め、現在ではBPSの子会社のザ・テトリスカンパニーがライセンスを管理しています。ゲームボーイに移植された『テトリス』は瞬く間に大ヒットとなり、ゲームボーイそのものを牽引。誰もが知る落ち物パズルゲームとなりました。

そのテトリスカンパニー代表のヘンク・ロジャース氏が海外メディアのインタビューに答え、「Angry Birdsはテトリスにはなれない」と述べ、時代を超えるゲームとなることの難しさを語りました。

「スポーツを考えてみてください。どんなスポーツも最初は単なる"運動"と呼ばれます。それが"スポーツ"と呼ばれるようになるには長い歴史が必要です。20年か25年もあれば、それが単なる"熱狂"と呼ばれはしなくなります。それと同じです。『Angry Birds』はキュートで誰もが楽しんでいます。しかし人々はいずれ飽きたり別のゲームを遊ぶようになります」

「しかし『テトリス』は"ハッピーバースデー"と同じです。ずっと人々と共にあります。その間に数多のゲームが人気を集めましたが、それは一時的なものでした。ナンバーワンになるには大変な努力が必要です。しかし『テトリス』はなんのマーケティングをしなくても、リニューアルして出す度にナンバーワンになってしまいます。物凄いアドバンテージがあります。これは金の卵を生む鶏を飼っているようなものです」

テトリスカンパニーとエレクトロニック・アーツがiPhone向けにリリースした『テトリス』の最新版はAppStoreであっさりトップ10入り。人気を集めているそうです。こちらは日本からでも85円でダウンロード購入可能です。

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《土本学》
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