ファミコン30周年ということで、この企画にGoサインを出した張本人のインサイド編集部の栗本です。私が紹介させていただくのは、トーワチキとナツメが共同開発で1989年9月14日に発売したアドベンチャーゲーム『アイドル八犬伝』です。本作を簡易的に説明すると、大財閥、西園寺家の三人姉妹の末娘である主人公エリカは、当主から「この3ヵ月間、一番器量の優れたものに全財産を譲る」と告げられます。大いにはりきる超エリートの姉2人に対して、歌しか取り柄のないエリカは、国民的アイドルになるため7人の仲間を求める度に出るのでした。ところが、その前に立ちはだかる謎の暗黒イロモノ大王ひきいるイロモノ軍団。エリカは国民的アイドルスターとしてデビューすることができるのでしょうか!というゲームで、エリカは「歌」と「踊り」と「ほほえみ」と「おとぼけ」で様々な試練を乗り越えていきます。そんな『アイドル八犬伝』の最大の魅力は、なんといってもセンス溢れるテキストで、こればっかりは言葉で説明するよりも、以下の曲を聴いた方が早いと思いますこれは実際のゲーム内に収録(ただしファミコン音源)されている曲で、人気あまり、このような形で復活を遂げました。このほかにもいくつかの曲が収録されています。そしてシステムは、『東方見文録』とほぼ同じで、この「センス溢れるテキスト」と「メモリーを多量に使用した曲」と「完成度の高いシステム」による独特のスピード感が何とも言えないのが『アイドル八犬伝』なのです。最後にありがトーワチキ!!!■筆者紹介:栗本浩大ゲームを学問し、メディアで世に伝え、新しい遊びを提供する人インサイド編集部他、東京工芸大学に所属。
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