2083は、ラゾーナ川崎プラザソルにて鍵盤楽器によるゲーム音楽の演奏会「ピアノレストラン」を開催しました。ピアノコンサートであれば鍵盤楽器だけが舞台にあるシチュエーションは馴染み深いものですが、この日舞台に並んでいたのはピアノ(竹本隼也さん)、ハモンドオルガン(水城賢二さん)、エレクトーン(堀越美沙さん)、シンセサイザー(成田勤氏)と種類も違う鍵盤楽器が4つ。ただただ、重厚に存在を主張しています。「レストラン」の言葉通り、白シャツにタイを締めたソムリエ風の出で立ちで颯爽と席につく奏者たち。それをつんざくようにイントロが「ズンドコズンズン……」と慌ただしく始まると、「タラリラーリラリ」とユニゾンでメロディが響いていきます。第一曲目は『FFIV』より「ゴルベーザ四天王とのバトル」が4人のシェフからふるまわれました。白と黒の鍵盤が並んでいる風貌はどの楽器も同じですが、アカデミックな音色から電子音まで、さまざまな粒が入り乱れて交わり1曲が完成していることがわかります。といいますか、どのパートもメロディはもとよりドラムやベースなどもこなすその忙しさは、まるで4つの打楽器を見ているかのようです。途中、奏者ごとにソロを回すシーンもみられ、その鍵盤楽器が持つ音色を比較しながらひしと味わうことができるのは本公演ならではですね。曲が終わり、「いきなりステーキが来ちゃった感じでございますね(笑)」と笑いを誘ったのは司会も務める竹本さん。MC中には、この日の総鍵盤数が632鍵にもわたるという話で盛り上がりました。内訳は、ピアノ88鍵、ハモンドオルガン(+シンセベース)232鍵、エレクトーン117鍵、シンセ(×3台)195鍵。水城さんのハモンドオルガンに至っては持ち運び用にも関わらず重さが110kgあり、大人4人で運ばないと腰を悪くするというエピソードが飛び出しました。作曲家としても活動しているメンバーがほとんどなため、すべての楽曲が4つの楽器に落とし込めるようにキチンとした形で編曲されており、原曲に近い響きのまま遊びを楽しむようなテイストになっていました。そんななか、ピカイチに輝いていたのがYMOテイストでおくられた『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』メドレー。かつてはスピーカーから聴こえていた『ゴエモン』サウンドに、そのまま入りこんでしまったような楽器の特性と相性バッチリのアレンジでした。ゴエモンやエビス丸はこういった最先端のチンドンを聞きながら町を駆けていたのではと思いを巡らせ、情景を描くために思わず目をつぶりましたが、また目をあけるとそれらのサウンドがたった4人で奏でられていることに驚くばかりです。終盤で演奏された『サンサーラ・ナーガ2』メドレーは動画が公開されていますので是非チェックを。アンコールは『FFVI』より「ジョニー・C・バッド」。ブギウギサウンドに観客の手拍子が見事にはまり、奏者も手拍子に合わせノリノリで移動し、楽器を入れ替えて演奏するなど視覚的にも楽しい一曲で公演を締めくくりました。次回11月に行われる第2回「ピアノレストラン」では、ゲーム音楽の作曲家である谷岡久美氏と坂本英城氏にピアニスト中山博之さんが加わり、3人のシェフが腕をふるいます。■セットリストM1:ゴルベーザ四天王とのバトル/『ファイナルファンタジーIV』M2:呪い地、暁の戦士、メインテーマ/『ファイナルファンタジーV』M3:下水道/『ロマンシング・サガ』M4:ラストバトル/『ロマンシング・サガ3』M5:闇の奥、聞き、八点鐘、そのひとつは希望、祈りと囁き、子午線の祀り、君を忘れない/『聖剣伝説2』M6:Dearly beloved、Traverse Town/『キングダム・ハーツ』M7:Moon Over The Castle/『グランツーリスモ』M8:はぐれまち旅情、黒豆頂戴!、黒豆くいねぇ、燃える義賊たち、おいでやす/『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』M9:フィールド、遊泳、ギルド、空中庭園、戦闘/『サンサーラ・ナーガ2』EC1:Follow the Master!~神の試練/『アンテェインブレイズ レクス』EC2:ジョニー・C・バッド/『ファイナルファンタジーVI』
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