展示作品は『Romans In My Carpet!』というスマートフォン向けのキュートなドット絵のターンベースストラテジーです。プレイヤーはユニットに移動、追撃、スキルといったコマンドを出し、敵軍を滅ぼします。最大の特徴は敵味方が同時に行動を開始する点。ユニットのコマンドを決定すると、イニシアティブというステータスの高いユニットから順に行動が始まります。そのため、攻撃しようと思った対象が先に移動していたり、自分のユニットで進路をふさいでしまったり、想定外のことが発生します。
実はこのゲームシステムは前作の『RAVENMARK』シリーズとほぼ同じものです。『RAVENMARK』はハイファンタジーな世界観とハードなストーリーを持つ骨太のSRPGだったのに対して、『Romans In My Carpet!』はそのカジュアルバージョンと言えます。『RAVENMARK』は非常に丁寧な作り込みであったのにもかかわらず、ビジネス的には成功したとは言いがたく、今回の『Romans In My Carpet!』では自ら「ガワ変え」で最挑戦を行っています。前作の大ファンであった筆者としては少々複雑な気持ちですが、『Romans In My Carpet!』が売れることで『RAVENMARK』シリーズの続編が作られることを期待しております。