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【特集】アドバンスに進化するルールやシステム達…ポケモンゲーム史「ゲームボーイアドバンス」編

2016年は、『ポケットモンスター』シリーズ、もとい“ポケモン”が世に出てから20周年となる記念すべき年です。今回は連続企画として、本ゲームシリーズの歴史を紐解いていきたいと思います。

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【特集】アドバンスに進化するルールやシステム達…ポケモンゲーム史「ゲームボーイアドバンス」編
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2月27日でシリーズ第一作目の発売から20周年を迎える「ポケットモンスター」シリーズ。今やその世界はゲーム以外にも広がり、世界中の子供たちが普段から慣れ親しんでいるアイコンの1つとなっています。とはいえ、その広がりを作ってきたのは毎回進化し、新しい世界を体験させてくれるゲームシリーズです。20周年を記念して、ゲームをずっと遊び続けてきた筆者が当時を思い出しながらシリーズについて語ります。




第3回目となる今回は、「ゲームボーイアドバンス」で登場したシリーズ作品を中心に紹介。新たなポケモンたちが登場するのみならず、今では常識ともいえる要素が初登場します。

■ゲームボーイアドバンスとは


2001年3月21日に発売された携帯ゲーム機。液晶がワイド画面になったほか、L・Rボタンなども追加されました。また、折りたたみ型の「ゲームボーイアドバンスSP」や、ポケットサイズの「ゲームボーイミクロ」が登場しています。

◆『ポケットモンスター ルビー・サファイア』





■ゲームの特徴


ゲームボーイアドバンス初となるポケモンは、2002年11月21日に発売された『ポケットモンスター ルビー・サファイア』。本作の舞台はホウエン地方になり、新たなポケモンたちが135種類追加されました。



ポケモンバトルがより奥深くなっているのも本作の特徴で、2対2で戦う「ダブルバトル」というルールが追加されたのもこの作品から。一度に場に出るポケモンが出れば出るほど戦い方も増すわけで、いっそうバトルの奥深さも増したわけです。

また、バトルといえば新要素「とくせい」も忘れてはなりません。各ポケモンにそれぞれ新たな能力としてつけられたのがこのとくせいで、相手の攻撃を下げる「いかく」や、バトル後にどうぐを拾ってくる「ものひろい」などがその例です。

そして、ポケモンの魅力を競う「ポケモンコンテスト」や、それぞれ好きな場所に自分の隠れ場所を作る「ひみつきち」といった要素も登場。冒険やバトル以外の要素も充実していきました。

なお、ゲームボーイアドバンスの『ポケモン』シリーズは、周辺機器である「カードeリーダー+」に対応しています。これは別売りのカードを使うことにより、新たなトレーナーと戦うことができたりどうぐを手に入れられるというもの。なお、このあとに紹介するタイトルもカードeリーダー+関連商品が登場していました。

◆『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』





■ゲームの特徴


そして、2004年1月29日には『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』が登場。本作は『ポケットモンスター 赤・緑』のリニューアル版となっています。実はゲームボーイアドバンスの『ポケモン』シリーズは過去作と通信することができなかったのですが、これでカントー地方のポケモンも手に入れることができました。

もちろん、リニューアル版ということで新たな要素も収録。ナナシマという新たな場所を巡ることができさまざまなイベントを楽しめるほか、「トレーナータワー」という施設でバトルの腕試しをすることもできました。

また、忘れてならないのはソフトに同梱されていた「ワイヤレスアダプタ」という周辺機器。これは、ゲームボーイアドバンスにつけることでなんと無線での通信が可能になるのです。今となっては当たり前の無線通信ですが、この時代になってようやく実現しました。

そして、ワイヤレスアダプタでの通信も楽しみのひとつ。「ユニオンルーム」という場所でトレーナーたちが集まり、バトルやチャットを楽しむことが可能。また、ミニゲームを遊ぶこともできました。

◆『ポケットモンスター エメラルド』





■ゲームの特徴


続いて、2004年9月16日には『ポケットモンスター エメラルド』が発売されます。本作は『ポケットモンスター ルビー・サファイア』の新たなバージョンであり、いろいろと要素が追加されました。

主人公のファッションが変更されるという細かい点から、「グラードン」と「カイオーガ」が激突する新たなエピソードが追加されたりと、さまざまな点がパワーアップしています。

印象深いのは「バトルフロンティア」という新たな施設でしょうか。ここにある各施設では、トーナメント戦や勝ちぬきチーム戦などさまざまな対戦を楽しむことができ、ポケモンバトルに関してより深い知識と経験を身につけることができます。おかげでポケモンバトルの楽しさを知った人もいるのではないでしょうか。

◆ゲームボーイアドバンス時代に初登場したポケモン


さて、続いては『ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド』の時代に初登場したポケモンを見ていきましょう。

■「サーナイト」「クチート」





今ではかわいいポケモンとしてすっかり馴染んでいる「サーナイト」や「クチート」ですが、初登場時は驚いたトレーナーも多いのではないでしょうか。ほとんど人型に見えるサーナイトに、恐ろしい口を持ったクチート、やはりただかわいいだけではありません。

また、これらポケモンはオスも存在することが印象的です。作中に登場する「ミツル」のパートナーであるオスの「キルリア」も、本シリーズではサーナイトになっていました。

■「ポワルン」





場の気候によって姿を変える「ポワルン」もこれらシリーズが初登場。気候という要素は『ポケットモンスター 金・銀』の時点で登場していましたが、ゲームボーイアドバンスの時代でよりバトルに深く関わってくることになりました。

「にほんばれ」「あまごい」「あられ」といった技やポケモンの特性により気候が変わると、特定タイプの技の威力が増減したり、ポケモンごとに能力が強化されるといったことも起こります。自分のタイプすら変えてしまうポワルンの登場は、バトルの戦略をより深くしてくれました。

■「ヒンバス」





そして、「ヒンバス」も忘れてはなりません。このポケモンは釣りをすることで手に入れられるポケモンなのですが、出現条件がなかなか特殊なものでした。多くのトレーナーがその居場所を求めて探し続けたことでしょう。

また、ポケモンたちのお菓子に関係する「ポロック」がヒンバスの進化に関係していました。より美しくなることで綺麗な「ミロカロス」へと進化する姿もまた、印象に残るものです。

■「ジラーチ」





幻のポケモンである「ジラーチ」は、毎年夏に上映されている映画との連動要素としてプレゼントされました。「劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ」の特別前売券を購入すると、このポケモンが手に入ったわけです。

映画館で直接ポケモンを受け取れるようになるのはもう少しあとの話ですが、ともあれ映画でも活躍したポケモンがゲームで手に入るというのは楽しい話ですよね。

■「デオキシス」





「劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション 裂空の訪問者 デオキシス」の特別前売券を手に入れると入手できたポケモン「デオキシス」も忘れてはなりません。宇宙人のような独特な姿も印象的ですが、カートリッジによってフォルムを変えるのが最大の特徴です。

デオキシスは、『ファイアレッド』ではアタックフォルム、『リーフグリーン』ではディフェンスフォルム、『ルビー・サファイア』ではノーマルフォルム、そして『エメラルド』ではスピードフォルムへと変化しました。なお、今ではひとつのソフトでいろいろな姿に変化できます。

◆関連したシリーズ作品


もちろん、この世代でもポケモンは本編のみならず関連作品もいろいろと登場しています。

■ゲームキューブ『ポケモンボックス ルビー&サファイア』


ゲームキューブ用ソフト『ポケモンボックス ルビー&サファイア』は、2003年5月30日に発売されました。最大で1,500匹のポケモンを預けることもでき、ソート機能も充実しています。

またこのソフトは、特別な技を覚えた「ジグザグマ」のタマゴなどをもらえるというのも特徴でした。そのためにたくさんのポケモンを捕まえたというトレーナーもいるのではないでしょうか。

■ゲームキューブ『ポケモンチャンネル~ピカチュウといっしょ!~』


そして、2003年7月18日には『ポケモンチャンネル~ピカチュウといっしょ!~』が登場。本作は『ピカチュウげんきでちゅう』を開発したアンブレラが手がけるタイトルで、ピカチュウたちとのコミュニケーションを楽しむことができます。

TV番組を見たり、ピカチュウと一緒にお出かけしたり、さまざまな野生のポケモンに出会ったりと、ポケモンののんびりした世界観が描かれたタイトルになっています。

■ゲームキューブ『ポケモンコロシアム』


また、2003年11月21日には『ポケモンコロシアム』が発売されました。本作はゲームキューブ版の『ポケモンスタジアム』といったところで、TVの大きな画面で3Dのポケモンバトルが楽しめるという内容です。

そして、シナリオモードが搭載されていることも本作の特徴。ポケモンたちを悪事の道具「ダークポケモン」にしてしまう謎の組織と戦う物語が楽しめます。

■ゲームキューブ『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア』


2005年8月4日には、『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア』が登場します。本作は『ポケモン』シリーズを題材にした本格RPGで、ポケモン研究者の父親を亡くした主人公が「ダークポケモン」を巡る冒険を繰り広げていきます。なお、『ポケモンコロシアム』の続編的立ち位置のタイトルでもあります。

ポケモンを題材にしたタイトルながら本格RPGということで、なかなか異色なこのタイトル。「きんぞくおん」という技を覚えたサンダーなど、珍しいポケモンがいろいろと登場したことも特徴です。

■ゲームボーイアドバンス『ポケモンピンボール ルビー&サファイア』


ゲームボーイアドバンス用タイトルとして、『ポケモンピンボール ルビー&サファイア』が2003年8月1日に登場しています。本作は『ポケモンピンボール』の後継作で、ホウエン地方のポケモンたちや新たな仕掛けが登場しています。

本作では新たなピンボールのモードが登場しているほか、ボーナス台も追加されています。また、ジラーチが入手できることも特徴ですが、遊んだみなさんは捕まえることができましたか?

■ニンテンドーDS/ゲームボーイアドバンス『ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊・赤の救助隊』


そして、2005年11月17日には『ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊・赤の救助隊』が発売。そう、ある日突然ポケモンになってしまった自分が仲間たちとダンジョンを冒険するRPG『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズはここから歴史がはじまったのです。

本作は、『青の救助隊』がニンテンドーDSで、『赤の救助隊』がゲームボーイアドバンスでという、違うハードでそれぞれのバージョンが登場していたのでした。『青の救助隊』のほうはすれ違い通信やタッチスクリーンなどに対応していますが、基本的は同じ内容になっています

◆次は「ニンテンドーDS」の時代へ


ゲームボーイアドバンスでも、無線通信に対応したり新たな関連作品が登場したりと、ポケモンは新たなチャレンジを続けてきました。次の舞台となるニンテンドーDSでは、より進化を遂げていきます。

特集 ポケットモンスター20周年

ポケモンゲーム史
1996年2月27日、全てはここから始まった「ゲームボーイ」編
世界はカラフルになった「ゲームボーイカラー」編
アドバンスに進化するルールやシステム達「ゲームボーイアドバンス」編
通信もWi-Fiで進化した「ニンテンドーDS」編
そして未来へ繋がっていく『ポケットモンスター』「ニンテンドー3DS」編

特別インタビュー
ポケモンが現実世界と仮想世界を繋いでいく、20年目の挑戦・・・株式会社ポケモン代表取締役社長・石原恒和氏インタビュー


(C)2016 Pokemon. (C)1995-2016 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
(C)2002 Pokemon. (C)1995-2002 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
(C)2004 Pokemon. (C)1995-2004 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
(C)2004 Pokemon. (C)1995-2004 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokemonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
《すしし》
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