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【インタビュー】「ポッピンQ」の魅力を監督に訊く―青春にダンスにアクション、多角的に楽しめる成長物語

東映アニメーション60周年記念作品『ポッピンQ』が12月23日より全国公開された。

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東映アニメーション60周年記念作品『ポッピンQ』が12月23日より全国公開された。
中学3年生の伊純をはじめとした少女5人が“時の谷”に迷い込み、様々な世界の時間を司るポッピン族と出会う。謎の敵 キグルミのせいで危機に瀕しているという彼ら。“時の谷”を守り元の世界に戻るには、伊純たちが心をひとつにしてダンスを踊ることが必要らしいが……。
思春期の少女の葛藤、日常と異世界が織りなす成長物語を届けるのは、これまで『デジモンアドベンチャー』『ドラゴンボールZ』のほか『プリキュア』シリーズのダンス映像などを制作してきた宮原直樹監督。初のオリジナル作品への意気込みや制作の裏側について聞いた。
【取材・構成:川俣綾加】

『ポッピンQ』全国ロードショー中
http://www.popin-q.com


■ダンスは言葉より先に生まれた想いを伝えるツール

──『ポッピンQ』で描かれているテーマのひとつに「卒業」があると思います。なぜ今「卒業」を描こうと考えたのでしょうか。

宮原直樹監督(以下、宮原)
5年前に企画が立ち上がった時から「『卒業』を描こう」と決めていました。東映アニメーションが常に作っている「子どもに楽しんでもらえるアニメーション」の中でも少し大人寄りの作品にしようという意図です。『成長』を描く上で、色々な経験を経てひとつの節目を迎えるようなものにしようかと。勿論プリキュアを見ている子供達に楽しんでもらえるような仕掛けもたくさん盛り込みました。

──同位体のポッピン族などプリキュアの遺伝子はすごく感じました。

宮原
そうですね、色々と共通した要素は見出せると思います。ストーリー面でのプリキュアには深くは携わっていないので両者の差は提示できませんが今作のポッピン族は、迷い込んだ異世界でのガイド役。伊純たちと心が繋がっていて、思っていることが伝わってしまうのでストーリー上は都合よく動かせるけれど伊純たちにとっては嬉しくないですよね(笑)。そこもお互いの関係性に良いスパイスになるのではと、このような形にしました。

──黒星紅白さんがキャラクターデザインを担当したことも注目を集めたと思います。

宮原
僕がもう大好きで。プロデューサーに提案してお願いしました。

──黒星さんを知ったのは何がきっかけだったんですか?

宮原
『プリキュアオールスターズDX 3Dシアター』のイベント映像を作った時に、黒星さんがプリキュアのファンアートを描かれていて、それをネットで公開していたのを見かけたんです。なんて魅力ある絵を描く方なのだろうと思って調べたのがきっかけです。

──どんなところが魅力だと感じたのかもお聞きしたいです。

宮原
今時の絵でありながらクラシカルでもある。女性の体のラインを描いても嫌な絵にならない。絶対的な清潔感があるのでこの作品に合致していると思いました。


──東京国際映画祭で今年初めて開催された「TIFFアニ!!」にも宮原監督は出演していましたね。「まずはダンスを見せたい。そこからお話を考え始めた」とおっしゃっていましたが、ダンスを中心に据えたのはなぜですか?

宮原
女の子たちが色んなことで悩んで、それを乗り越えて心を通わすための存在としてダンスがあります。ダンスの授業必修化に伴い「ダンスを初めて教える指導者向け講習会」が開かれていて見学させて頂いたのですが、その時の「ダンスは言葉よりも先に生まれた。想いを伝えるために体を使って表現したことをルーツだとする説がある」という講師の言葉がすごく印象に残っていて。気持ちを伝えるツールとしてのダンス。まさにこれだなって感じました。バラバラだった伊純たちがダンスを通して結束していく姿をドラマチックに描けるかなと。

(次ページ:ダンサーによるキャラクターへの理解が不可欠)
《川俣綾加》
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