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【レポート】クトゥルフTRPGを現実世界で再現したLARP「生贄たちの挑戦」でSAN値減少 ― 空間、物、奇声、怪物、結末、その全てがリアルだった

 

その他 オリジナル
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◆動き出すトレジャー・ハンターたち



休憩を終え、再び会場へ。「タイムイン」の号令と共にゲームが再開されると、部屋にあった檻の中に女性が現れました。彼女はこの館に長年捕らわれており、ここは「あの男」が殺人を楽しむ場所であることが判明。それを見かねた彼女は、我々が殺される度に時間が戻るような結界を張り、そのおかげで我々は生き返ったのだとか。さらに彼女は、「その結界は後何回持つかわからないので、我々が生きて帰るためにもなるべく早く『あの男』の企みを阻止してほしい」と頼んでくるのでした。

そしてここで「フリーズ」&「タイムイン」。すると彼女の姿は消えていました。とりあえず、一定の時間の中で頑張る必要があることは分かったものの、「あの男」とは一体何者なのか、そして何を企んでいるのかは不明なまま。まずはそれを探る必要がありそうです……が、私は何より高値のアイテムをゲットしてリッチにならなければなりません!


必死に謎の探求を続けるPCたち。

罠に掛からないよう慎重に行動をしながら、アイテムを物色。いくつか目ぼしいものを見つけるも、これを他のプレイヤーに伝えてしまうと拝借しづらいので、こっそりGMを呼んではスキル「オカルト」を使ってアイテムを鑑定し、そっと戻すことを繰り返します。ただ、いくら鑑定してもそれを持ち帰らねば意味がありません。そこでスキル「隠す」(他のPCからアイテムを見えない形で持ち運べる)を持っている学生に「ここを生きて抜け出したら分け前を与えることを約束する」とこっそり耳打ちをして結託。目ぼしいアイテムを隠してもらいました。

さらにその過程で、同じく高価なアイテムを持ち帰ろうという同業者を発見。ここに3人の盗賊……ではなく、トレジャー・ハンターのチームが人知れず結成されました。


アイテムがどんどん盗まれていることを彼らはまだ知らない。

「魔法のアイテムはどんどんしまっちゃおうね~」といった具合に、協力して回収を続けていったのですが、ここで問題発生。他のPCがこの部屋に隠された謎を発見していくに連れ、我々のチームが回収した物のいくつかが、さらなる謎を解明するのに必要なアイテムであることが判明したのです。


そこで隠したアイテムをあたかも今見つけたかのように取り出して使用し、他PCの注意がそれた隙きを見ては隠す――を繰り返し、生存とリッチの両立を目指すことに。しかし、これらの行動を他PCに怪しまれてしまい、少しずつ警戒されていきます。「大丈夫、ただ俺たちはリッチになりたいだけなんだ」と思いながらも、PCには「刑事」などもいるので、「もしかしてもしかすると、私の犯行現場を抑えるのが真の目的なのでは……」などと疑心暗鬼になった場面もありました。


そんなこんなで何度も怪異に殺されては復活を繰り返し、怪しまれつつも他のPCと協力して謎を解き、恐るべき狂気に立ち向かって「あの男」の野望を打ち砕き、(アイテムを拝借しつつ)洋館から無事に生還することに成功したのでした。(ネタバレを防ぐために、後半戦はだいぶ端折ってあります。ご了承ください。)


最後にゲームをクリアしたPCには素敵な封蝋の付きの手紙(内容は秘密)が渡され、各PCの「真の目的」も発表されました。私も同業者と共に、実は魔法のアイテムを狙っていた事を明らかにし、手に入れたものを公開。さらにそこで、私は別のタイミングで入手したアイテムを学生と同業者には内緒で隠し持っていたことを白状。これが悪党の生き様よ!きっと私は、今回の冒険(?)で財を成したものの、目にした数々の凄惨な場面を思い出し、悪夢に悩まされながら生きてゆくことでしょう……。

◆◆◆◆ ◆◆◆◆ ◆◆◆◆

こうして初めてのLARP体験は終了。体験時間は3時間ほどで、体を動かしてのロールプレイはTRPGに比べて一段回難しいだろうと思っていましたが、実際にやってみると思ったほど困難ではなく、普段TRPGをやる私としては非常に新鮮な体験でした。TRPGでは口頭でできる「私のPCは素早いネック・スプリングで起き上がり体勢を立て直しました」的な描写をLARPでやるのは難しいかもしれませんが、むしろPCの細かな動きはTRPGよりも直感的に表現しやすいかもしれません。

また、今回のイベントではTRPGと「人狼」に代表されるような正体隠匿型のゲーム、そして脱出ゲームが組み合わさったような、緊迫感のあるゲームでした。行動の自由の幅が大きかったこともあり、最初は何をしようか戸惑いましたが、話が進んでくるに連れて目的が定まり、PCたちの間に連携が生まれていくのが楽しかったところ。部屋の内装、小道具が共に作り込まれていて、さらにお化け屋敷を長らく運営してきた「オバケン」のイベントということもあって、モンスターの描写も叫び声も一級品でした。

そしてなにより、実際に顔を合わせて同じゲームで遊ぶというアナログゲームに共通する根源的な楽しさが、これでもかというくらい存分に味わえるもので、LARPはぜひまた遊んで見たいと思うものでした。

なお、小説投稿サイト「カクヨム」にて今回のコラボが生まれた経緯が掲載されており、「CLOSS」を立ち上げたスタッフが運営するサークル「レイムーンLARP」では“初心者オンリーLARP体験会”を不定期開催していくとのこと。LARPが気になるという方にはぴったりの会となりそうです。
《傭兵ペンギン》
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