先日、任天堂がLik Sang(力生)に対して香港の裁判所で勝訴したという記事を書きましたが、それに対するLik Sangの主張がgbadev.orgに掲載されていますので概要を紹介します。それによれば、大きく分けて2点を主張しています。まず1点は任天堂が訴えている根拠とするのは香港著作権法令のセクション273の「コピープロテクトの侵害を禁じる」という項目だそうですがLik Sangに寄ればゲームボーイやアドバンスにはコピープロテクトがそもそも付いておらず、結果としてこの法律に触れないのではないかとのこと。2つ目はこの裁判は未だ終結していないこと。Lik Sangによれば裁判は進行中で裁判官のうちの1人が任天堂の主張に理解を示したのみであるとのこと。また主張では、・裁判官に知的財産の専門家が含まれていない・裁判官の1人は海事法の専門家である・外部の専門家の意見を聞かず任天堂の主張ばかりを取り入れている・上場の大手企業のLik Sangのツールを購入している・ユーザーがバックアップを取る権利は保障されているなどについて触れられています。確かにコピーする機械を差し止めるのは難しいような気もします。しかし一方の主張だけを聞いても仕方ありませんね。裁判がどういう結果になるのか注目したいですね。