任天堂オブアメリカ副社長マーケティング&コーポレートアフェアーズのPerrin Kaplan氏が経済誌「Forbes」のインタビューに答えて、次世代機レボリューションについてコメントしています。
――任天堂の企業文化がライバルのそれと異なるのはどのような点ですか?
任天堂の中で私達はその戦略を「レッドオーシャン」と対比するものとして「ブルーオーシャン」と呼んでいます。「ブルーオーシャン」はまだ誰も見ていない何もない所に市場を作るという考え方で、「レッドオーシャン」は限られたパイの中で誰にでも予測可能な新製品を販売して競争を繰り広げるものです。我々はユーザーベースを拡大するゲームを開発しています。確かに今までのプレイヤーもゲームを遊んではいますが、『Nintendogs』や『脳を鍛える大人のDSトレーニング』や『どうぶつ森』でこれまで遊んでこなかった人達を獲得できました。
――レボリューションのどのような部分が「ブルーオーシャン」なのでしょうか?
まず新しいコントローラーです。これは文字通り素晴らしい! 腕や手首あるいは身体を動かすことでゲームを操作できるのです。両手で握り締めたコントローラーを、ボタンを押したあと投げるようにして釣りゲームを楽しむ事が出来るのです。余りゲームを遊ばない物の一人として、私はこの体験にぞくぞくさせられました。
また私達はゲームキューブからファミコンまでほぼ全ての任天堂ゲームをダウンロードできる「バーチャルコンソール」と呼ぶものを提供します。私達は未開拓なノスタルジア市場があると考えていて、成長しゲームを辞めたプレイヤーを呼び戻すことができるでしょう。
レボリューションはゲームを変えてきた他の任天堂ハードとどのように比することができるでしょうか?
私達はアナログスティック、ワイヤレスコントローラー、振動コントローラーなどライバルが続いて採用した様々なデザインを生み出してきました。私達はレボリューションの情報の多くを公開していないのは、それと同じことが二度と起こらないようにする為です。
――新ハードは高解像度ディスプレイのサポートを行いませんが、それはどのように競争に影響するでしょうか?
私達にとってはゲーム体験が全てです。もし最新技術がゲームを高解像度で遊ぶことを可能にしたとしても、家で大きな意味を持つものにはなりません。多くのメディアが高解像度のゲームを普通のテレビで見ても殆ど意味がないものだと伝えています。つまり大多数の家では、ゲームは購入を検討した段階よりも劣ったもので遊ぶことになるのです。
《土本学》
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