人生にゲームをプラスするメディア

E3の大幅な規模縮小、開催中止が検討中―近日中に発表

GameSpot、MCV UK、NextGenerationなどは世界最大のゲームショウとして確たる地位を築いているE3について、主催者のESA(The Entertainment Software Association)が規模の大幅縮小もしくはショー自体の中止を計画していると伝えています。48時間以内に正式な発表があるだろうとのことです。

ゲームビジネス その他
GameSpot、MCV UK、NextGenerationなどは世界最大のゲームショウとして確たる地位を築いているE3について、主催者のESA(The Entertainment Software Association)が規模の大幅縮小もしくはショー自体の中止を計画していると伝えています。48時間以内に正式な発表があるだろうとのことです。

各誌の報道によれば、E3には400の出展者と6万人の来場者が訪れるという他に例のない規模になっていて大きな注目を集める反面、大規模なショーを維持する為のコストが増大していて、開催することから得られるリターンに見合うものではなくなってきているそうです。その事からESA内部では来年以降のE3の開催について様々な議論が行われているようです。

GameSpotのレポートではE3は規模を縮小して開催されるとのことです。ESAは既に来年の開催場所としてロサンゼルスのコンベンションセンターよりも小規模な会場を押さえていて、これまでのように巨大なホールをブースが埋めるという形ではなく、小さな複数の会議室で限られた人にだけ展示物を見せる、という形が検討されているようです。

MCV UKは増加するコストの点から主要パブリッシャー(特にエレクトロニック・アーツ)から運営形態について再考するように要請があったと伝えています。また記事では、展示以外にもパーティ、ホテル、フライト、セキュリティなど様々なコストが発生し、既に制御不可能になっているというインサイダーのコメントが紹介されています。

NextGenerationsはもっと踏み込み、来年以降のE3は開催されないと伝えています。それによれば、大手パブリッシャーの幾つかがトップ会談でE3から離脱することを決定したことから、ESAがE3の将来についての検討を開始し、主要パブリッシャーやプラットフォームホルダーなしでは展示会は成立しないと判断したということです。

ESAは現時点ではコメントを差し控えていますが、米国時間の月曜日にはDoug Lowenstein会長からの声明が発表される予定です。大幅縮小か、中止かどのような決定がなされるかは不透明ですが、どちらにしても全てのゲームメーカーが集う展示会という位置づけのE3は今年で終わったということになりそうです。
《土本学》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. 任天堂が65歳定年制を導入

    任天堂が65歳定年制を導入

  2. 早期に上場する、イメージエポックの戦略・・・御影社長&宇田プロデューサーインタビュー 後編

    早期に上場する、イメージエポックの戦略・・・御影社長&宇田プロデューサーインタビュー 後編

  3. 【特集】『東方Project』商業・海外展開の裏側、その背景には時代の変化が

    【特集】『東方Project』商業・海外展開の裏側、その背景には時代の変化が

  4. 株式会社サクセスを名乗る架空請求にご注意

  5. シンガポールが新しいゲームレーティング制度を導入

  6. 東広島から日本のRPGで世界を狙う!E3にも出展したケムコの戦略に迫る

  7. 【PAX East 2015】Steam急拡大、ゲーマー拡大中、男女比は逆転しそう?、データでゲーム業界を知る「Awesome VideoGame Data」

  8. 「キミの心の応援団長」バーチャルYouTuber富士葵が込める想いとはーーキーマンインタビュー

  9. 海外ゲーマーが選ぶゲームの悪役ベスト25−栄光のトップは一体だれ?

  10. 【CEDEC 2017】AIは『人狼』をプレイできるのか!?カオスな人間vs AI戦も展開されたセッションレポ

アクセスランキングをもっと見る