もともと今年の春に発売が予定されていたものの、かなりの延期がなされたDS『テイルズオブザテンペスト』。ようやく、10月24日に発売が正式決定し、シリーズのファンもほっとしたことでしょう。TGSでの体験版では、ゲームの序盤10分程度を遊ぶことが出来ました。
ヒトが覇権を取り、獣人"リカンツ"が蔑まれている世界。フェルン村の子カイウスは父と暮らしていた。ある日、傷ついた騎士が村にたどり着く。魔物に襲われた、というその騎士の言葉どおり、その夜に魔物が村を襲う。村を救うため、カイウスの父は獣人と化し、魔物を倒すのだが、"リカンツ"であることが明るみに出たことにより、村を追われる事になる・・・
さて、序盤をプレイしただけあって、体験版にはイベントシーンが多く登場しました。しかしながら、イベント時のキャラクターのモーションや演出といったものがどうしても貧弱に見えたのは非常にもったいないと思います。魅力的なキャラクターが数多く登場して物語をつむいでいく、というのは「テイルズオブ」シリーズの魅力の一つでしょう。TGSで試遊できた部分では、残念ながらそれが見受けられなかった、というのが正直なところです。また、下画面がメイン画面なのに、上画面に台詞が出るのは、個人的にはちょっと慣れませんでした。また、キャラクターのマップ移動がもっとスムーズでもよいのではないかと感じました。ここら辺は好みの問題なのでしょうが。
「テイルズオブ」シリーズのもう一方の肝であるバトルについてですが、PS2『テイルズオブリバース』で使われた"3ラインリニアモーションバトル"に非常に近い、"3on3リニアモーションバトルシステム"ものが採用されています。味方と敵とが、手前・真ん中・奥の3本のライン上に配置されて戦うアクションバトルです。"3ライン"かつ、"表示が3D"なので"3on3"ということのようです。ライン上を左右に動いたり、ラインを移動(上または下2回押し)しながら攻撃していきます。操作キャラ以外はオートで動くようで、公式サイトによれば、各キャラクターごとに「行動方針」を設定できるようです。
去年の12月のジャンプフェスタでの体験版の時と比較すると、「無駄なカメラの回りこみ」がなくなっており、非常にプレイしやすかったです(以前は、一番奥のラインに移動したときに、カメラが勝手に反対側に回り込んで、一番手前のラインに見えるようになっていました。このため、いきなり左右が逆転してしまいプレイし難かったのです。TGSの体験版ではこの仕様はなくなり、すんなりプレイできました)。バトルは非常にスムーズに展開され、操作感も以前よりかなり改善されているように感じました。
全体としては、イベントシーンなどをもうちょっと頑張って欲しい、というのが率直な印象になってしまいます。バトル部分は非常に良い感じに仕上がっているだけに、なおさらそう感じてしまいますね。開発最後の作りこみを期待したいです。
DS『テイルズオブザテンペスト』は、開発度95%での出展。10月26日発売予定です。
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