Wiiによって史上初めてプレイヤーの動きによってゲームの操作が可能になりましたが、このことは様々なモーションに対して膨大なプログラムが必要になることを意味します。そこで、任天堂とAiLive Inc.はAIを搭載しWiiでのゲーム開発を容易にする「LiveMove」をリリースしたと発表しました。
「LiveMove」はWiiリモコンによる様々な動作、例えば「テニスラケットを振る」や「数字を描く」などを感知することのできるシステムで、これによりゲーム開発において一からプログラムを組んで、プレイヤーの動作をチェックする必要が無くなります。開発に制限を与えるのは「クリエイターの創造力だけ」となります。
「WiiとAiLiveのLiveMoveのカップルは自然なゲーム操作という新時代の到来を告げます。AiLiveの特許に支えられたLiveMoveによって、ゲーム産業はデジタル操作から自然なアナログ操作の世界へと初めて踏み入れます」とAiLiveの会長であるWei Yen博士は述べています。
「2006年初め、私はWei Yen博士や彼のチームに、Wiiリモコンに使えるAIソフトを開発するように依頼しました。任天堂の開発チームがLiveMoveを見たとき、私達はそれがいかに新しいコンセプトやアイデアを容易に実現することを可能にするか知らされました。この革命的なツールはゲーム開発者の創造性を開放するものです。私達はこのLiveMoveを世界中の開発者と共有できることを大変嬉しく思っています。カウボーイの輪縄、侍の刀、シェフの料理器具まで、思いもしなかったような使い方が生み出されるのが楽しみで仕方ありません」と総合開発本部長の竹田玄洋氏は述べています。
ちなみにWei Yen博士は任天堂が中国に設立したiQueの社長をやっていた人物(やってるのかな?)、子会社でAIを研究していたiKuniの社長でもあります。ちょっと調べてみます。
《土本学》
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