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『蟲師 〜天降る里〜』発売記念イベント開催

マーベラスエンターテイメントは、1月26日に新宿ロフトプラスワンにて、明日発売の『蟲師 〜天降る里〜』を記念したイベントを開催しました。会場には多くの「蟲師」ファンが集まり、食事やドリンクを注文しながら、ゲスト達のトークを楽しんでいました。

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マーベラスエンターテイメントは、1月26日に新宿ロフトプラスワンにて、明日発売の『蟲師 〜天降る里〜』を記念したイベントを開催しました。会場には多くの「蟲師」ファンが集まり、食事やドリンクを注文しながら、ゲスト達のトークを楽しんでいました。



イベントに参加したのはアニメに引き続いてゲームも監督した長濱博史監督、ギンコ役の中村裕斗さん、脚本の桑畑絹子さん、マーベラスエンターテイメントからゲームを企画した水谷英之さん、プロデューサーの石綿春也さんらです。アニメのスタッフがそのままゲームに携わる、ゲーム史上他に類を見ない作品となった本作について楽しい話を沢山聞かせてくれました。

まず企画の成り立ちを話した水谷氏は、「マーベラスがアニメをやったので、ゲームの話は自然の成り行きで、2004年の事です。当時の担当者はXboxを想定して、光と影の映像表現で蟲師を実現しようとしていました」と説明。ただこの企画は進展はなく、ちょうどDSが出て普及し始めた頃から再び話が出てきたそうです。「線の美しさや暖かさ、息吹といったものはDSという人に密着したハードで実現できるんじゃないか」ということで、2005年に企画書が何枚か作られ、開発を担当する事になるテンキーの情熱的なスタッフにも出会い、GO!となったそうです。

長濱監督のリクエストは「すごく広大なマップがあって、村があって、湖があって、上りたい木には登れる。自由に自由に何でも・・・」というものだったそうです。ただ、この無茶なリクエストには「最初はみんな良い顔してたんだけど・・・(笑)」と、無理であることをテンキーのスタッフにも説かれたそうです。スタッフがマーベラスの会議室に何度も集い、「蟲師」とは何であるか、というものを追求して出来上がったのが『蟲師 〜天降る里〜』です。



脚本の桑畑さんによれば、ゲーム専門ではないので、アニメの第27話を作るようなイメージで、「蟲師」の1つのエピソードとして登場してもおかしくないものを目指したそうです。そして、誤解を恐れずに言えば、「蟲師」をある程度理解している人に対して、世界観を大事にし、アニメの1話を体験できるようなものにしたそうです。

「蟲師」を作っていると不思議なこともあるそうです。飛び入りで参加した音楽の増田俊郎さんは「今回1曲書かせてもらいましたが、ほんとに何もやってません。蟲師はいつもこうです。曲を作ろうとするのではなく、蟲師を考える。すると自然に出てくるものがあります。十数年間この仕事をしてきましたが、これまでと全く違う体験です」と言いました。アニメでも同様の曲作り(?)を行ったにも関わらず、完璧に場面に合う、ということが何度もあったそうです。

会場では作品に登場する「光酒」も会場では販売されました(アルコール、アルコール(上級)、ノンアルコール)。

気になるゲーム内容ですが、増田さんによれば「最初にどんなゲームか聞きました。"何かしようとすると蟲師じゃないよね"と訊いたら、"そうなんだよ"って言われてね(笑)。ずっと滝を眺めて、夕暮れになって、そしたら蟲が現れた、そんなのを実現できるのはこのゲームだけです。自然は雄大で変わらないものと思われがちですが、実は激変もあってめまぐるしく変わります。そんな世界を表現できているんじゃないでしょうか」とのこと。

詳細は過去の記事もご覧下さい。

一番最後に長濱監督は、「たくさんの人に支えられ蟲師は今も生き続けています。アニメ放送から随分と時間が経った今になってゲームが発売されるということ自体がある意味ではおかしいことで(笑)、このようなイベントをやっていただき、おいしいお酒も作っていただき、皆さんと一緒にゲームの打ち上げができたような気分です。こんな空間を作りたい、というのが一番最初の思いでした。それはちゃんと実現できていると思います。本当にありがとうございました」と話しました。

左から、石綿氏、水谷氏、桑畑氏、中村氏、長濱氏
《土本学》
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