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タカラトミー、ユージンをTOBで完全子会社化―上場廃止へ

タカラトミーは、現在70.72%の株式を保有する連結子会社で、「ガチャ」ブランドのベンディングマシン事業を行っているユージンを、株式公開買い付け(TOB)を通じて完全子会社化すると発表しました。ユージンもこれに同意する旨の発表を行っています。これによりユージンはジャスダックを上場廃止となる見込みです。

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タカラトミーは、現在70.72%の株式を保有する連結子会社で、「ガチャ」ブランドのベンディングマシン事業を行っているユージンを、株式公開買い付け(TOB)を通じて完全子会社化すると発表しました。ユージンもこれに同意する旨の発表を行っています。これによりユージンはジャスダックを上場廃止となる見込みです。

ユージンは「ガチャ」や景品のカプセル玩具などを企画・製造するトミーの全額出資子会社として1988年に設立されました。その後、資金調達の多様化や更なる事業展開を目指して2006年にジャスダック証券取引所に上場しました。しかしガチャ人気の低迷もあり、業績が悪化、株価も上場時の水準を大きく割り込む状況が続いていました。

このような状況を受けてタカラトミーとユージンは、ユージングループとしての自主政策のみによらず、広くタカラトミーグループとして他の事業とのシナジー創出を図り、売り場視点・マーケティング主導による商品企画の推進を目指して、グループの完全子会社化することを決定したということです。

タカラトミーは過去3ヶ月の終値の平均価格に64.5%のプレミアムを付けた12万1300円でユージン株式を取得します。その後、取得ができなかった株式についてはタカラトミー株との株式交換で取得します。公開買い付けの応募期間は明日19日より5月13日となります。

直近の株価に対して大幅なプレミアムをつけたとはいえ、2006年1月の上場からわずか2年で、当時の公募価格の36万円を大きく下回る価格で上場廃止が決まったことは議論を呼びそうです。
《土本学》
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