人生にゲームをプラスするメディア

セタが解散へ―『スーパーリアル麻雀』や『森田将棋』で知られる

アルゼ傘下のセタは、12月24日開催の取締役会にて、会社の解散と清算について決議し、親会社であるアルゼも本件について承認する旨の決議を行ったことを明らかにしました。かつては『スーパーリアル麻雀』や『森田将棋』といったゲームで知られた老舗メーカーですが、約25年の歴史に幕を閉じることになります。

ゲームビジネス その他
アルゼ傘下のセタは、12月24日開催の取締役会にて、会社の解散と清算について決議し、親会社であるアルゼも本件について承認する旨の決議を行ったことを明らかにしました。かつては『スーパーリアル麻雀』や『森田将棋』といったゲームで知られた老舗メーカーですが、約25年の歴史に幕を閉じることになります。

セタは1985年に設立。処女作として同年にファミコン向け『本将棋 内藤九段将棋秘伝』をリリースしたのを皮切りに87年には人気シリーズとなった『スーパーリアル麻雀』シリーズの第一作目を発売しました。技術力のあるメーカーとして知られ、プレイステーションやNINTENDO64で積極的に展開、ネットワークで通信対局ができる『森田将棋64』(N64)やN64互換のアーケード基盤「Aleck64」などを発売しました。

1999年にアルゼの資本参加を受けてからは軸足をゲームソフト開発から遊技機向けの機器製造に移し、ホール向けのカードシステムや紙幣読み取り機などを販売していました。ゲームでは2004年6月に任天堂より発売されたゲームキューブ向け『レジェンドオブゴルファー』が最後の作品となりました。

解散の理由は「経済情勢の悪化により独自での事業継続が困難になったため」としています。2月9日の臨時株主総会で正式に解散が決議される見込みです。近年はゲーム事業を行っていなかったとはいえ、老舗メーカーの解散に寂しい思いをされる方も多いのではないでしょうか?
《土本学》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. 任天堂が65歳定年制を導入

    任天堂が65歳定年制を導入

  2. ゲーム開発のマイルストーン社長が逮捕、金融商品取引法違反

    ゲーム開発のマイルストーン社長が逮捕、金融商品取引法違反

  3. ゲームのナラティブはどうして議論がわかりにくい? 立命館大学ゲーム研究センターの研究員が徹底議論

    ゲームのナラティブはどうして議論がわかりにくい? 立命館大学ゲーム研究センターの研究員が徹底議論

  4. 令和に新作ファミコンカセットを自作!その知られざるテクニック&80年代カルチャーを「桃井はるこ」「なぞなぞ鈴木」らが語る【インタビュー】

  5. シフトがWW向け新作アクションRPGを開発中と明らかに!『ゴッドイーター』や『フリーダムウォーズ』を手掛けたスタジオ

  6. 【任天堂資料庫】第7回 任天堂ゲームセミナーを振り返る

アクセスランキングをもっと見る