また主役のゲームソフトについても、ポリフォニーデジタルの山内一典氏が『Gran Turismo PSP』、コナミデジタルエンタテインメントの小島秀夫氏が『Metal Gear Solid: Peace Walker』を発表しました。このうち前者は10月1日、後者は2010年内が予定されています。このほか『バイオハザード PORTABLE』『Little Big Planet』のPSP版発売についても案内がありました。
山内氏は「とても小さな『PSP go』ですが、『GT for PSP』はフルスケールの『グランツーリスモ』で、60fpsで動作しています」と、携帯ゲーム機だからといってタイニー版ではないことをアピール。800台以上の車種と、35個のサーキット/コース、60種類以上の景観/レイアウトが盛り込まれ、アドホック通信を生かして4人までの対戦機能と、ガレージの中身を共有して、愛車を友達と共有するなどの仕掛けも盛り込まれます。
さて、話は前後しますが、PS3についても様々なサプライズが発表されたので、紹介していきましょう。最大のサプライズは、『ICO』『ワンダと巨像』を手がけた上田文人氏の最新作『THE LAST GUADIAN』のムービー上映でしょう。まだ世界観やコンセプトワークの段階で、具体的なゲーム内容は紹介されませんでしたが、巨大な怪物と少年の関係がキーとなるゲームのようです。
続いてのサプライズが『FINAL FANTASY XIV』のトレーラー映像。『XIII』の新作トレーラーに続いての発表で、『XIV』の名前がトレットン氏から告げられた時は、会場全体が戸惑った様子でしたが、『XI』と同じMMORPGとなりました。コンソールではPS3でまず2010年に発売され、時期は未定ながらPC版も発売となります。舞台もバナディールからエオルゼアという地に変更されるようで、両者の関係性やデータの互換性なども気になるところです。
これらは映像出展のみでしたが、デモプレイが行われ、より発売が現実的となったタイトルが、『UNCHARTED2』『ModNation RACERS』『MAG』『God of War III』です。ポイントは、4本すべてがPS3専用タイトルだということ。『UNCHARTED2』では武装ヘリに追いかけられながらの、高所での逃避行。『ModNation RACERS』は『Little Big Planet』の開発スタジオが手がける新作レースゲームで、コースを自由にエディットして全世界に配信できます。『MAG』は昨年のラストに紹介された256名同時対戦が可能なFPSで、今回は壇上の8名に加えて、オンライン上の248名を加えて対戦プレイが行われました。
そして会場が最も沸いたタイトルの一つとなったのが『God of War III』。ストーリー指向の一人用クォータービューアクションで、巨大なモンスターと戦うという、アクションゲームに新しい潮流を生み出した作品の最新作だけに、迫力は倍増、グロさも倍増。デモプレイではキマイラをふみつけて角をへし折り、相手の体に突き刺して倒すという、予想を裏切らないアクションが公開されました。ゲーム史上で最も危険なハゲのマッチョガイ、クレイトスがPS3でどのような活躍を見せてくれるか、今から要注目でしょう。