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7周年を迎えた「THE KING OF GAMES」次は何を目指すのか、江南店長と前田氏に聞きました(前編)

京都でこだわりのゲームTシャツを作り続けるエディットモード。「THE KING OF GAMES」というブランドを冠して、任天堂ゲームのTシャツを作り始めてから今年で7周年を迎えました。

任天堂 Wii
7周年を迎えた「THE KING OF GAMES」次は何を目指すのか、江南店長と前田氏に聞きました
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京都でこだわりのゲームTシャツを作り続けるエディットモード。「THE KING OF GAMES」というブランドを冠して、任天堂ゲームのTシャツを作り始めてから今年で7周年を迎えました。

センスに溢れ、質の高いTシャツは多方面で評価され、多くの愛好家がいます。インサイドでは京都の仕事場にお邪魔し、「THE KING OF GAMES」の7年間と、今後目指したいものについてお話を伺いました。遊び心で満ちた、町屋の2階を改装した仕事場ではブランドを二人で切り盛りする、店長の江南氏と前田氏が迎えてくれました。

―――7周年おめでとうございます。まずは「THE KING OF GAMES」というブランドで任天堂のTシャツを作ることになった経緯について聞かせてください

江南店長
江南: 僕ら元々は服屋の店員をしてました。ある日、接客をしていたら任天堂の某プロデューサーがお店に来て、(Nintendo)ロゴのTシャツを着ているんです。それがホントにカッコ良くて、単刀直入に「下さい」と言っちゃったんです(笑)。結局貰えなかったんですけど。お店でもTシャツの企画を立てたり、実際に作ったりしてたので、次回また来られた時に、「Tシャツを作らせてください」と企画書を渡したんです。当時はパソコンも使えなかったので、前田くんに頼んで、僕の檄文を打ってもらったりして(笑)。ちょうどゲームキューブが出るくらいの忙しいタイミングで、なかなか返事は貰えなかったのですが、それがきっかけですね。

―――お二人ともゲームが大好きというのが原点になってるのですか?

前田: 当時はファミコン20周年が言われている頃で、僕らは20年前にちょうど小学生を過ごしているんです。9歳、小学3年生の頃に初めてファミコンに出会った時の衝撃はそりゃあもう凄かったですね。今みたいに物が溢れる時代じゃありません。そんな中に突然現れた機械です。発売日に買った友達の家に行っては遊んでましたね。家にはファミコンが来て、『マリオ』が出て、ゲームセンターにも大ヒットゲームがどんどん登場する。そういう熱い時代に物心がついた僕らの世代は多かれ少なかれ似たようなゲームへの執着を持ってるんじゃないですかね。

前田氏

―――なるほど。

江南: 以前に作っていたのは、本当に普通のTシャツですね。ゲーム自体は趣味、それが仕事になるとは思ってませんでした。でも、可能性があるなら好きなものを形にしたいというのは自然な欲求ですよね。自分達ができるのは服で、服で一番シンプルな形がTシャツかなと思います。それにTシャツなら洒落で着られるかなと。ゲームのTシャツを着て「お前なに着てんの?」みたいな会話も楽しいですよね。そんな風にマリオのTシャツがあれば面白いかな、というのがスタートですね。

―――7年間で想い出に残ってる作品というのはありますか?

江南: 思い出に残ってるのは『MOTHER』のTシャツですね。「THE KING OF GAMES」を立ち上げてネット販売する直前ぐらいに、ほぼ日刊イトイ新聞」の中の"樹の上の秘密基地"の取材を受けたんです。やっぱり糸井さんと言えば『MOTHER』じゃないですか? その頃からずっと『MOTHER』のTシャツを作りたい!と言ってたら、GBAで『1&2』が出て『3』を作っているというタイミングで声をかけてもらえたんです。それで作らせてもらえることになりました。

江南: ソフト発売日に渋谷TSUTAYAで『MOTHER』のイベントがあって、糸井さんとスチャダラパーのBOSEさんの対談があったんです。特設会場に『MOTHER』のグッズが並んで展示されて、会場限定カラーのスターマンTを販売させていただきました。イベント前日の夜9時くらいに見に行ったら、既に長蛇の列ができてるんです。もちろん僕も『MOTHER』が好きで、思い入れのあるゲームだったんですが、ファンの熱さを実感しましたね。

江南: やっぱりゲームが好きな人なら、そのゲームのライセンス商品が出たら気になるじゃないですか。僕も逆の立場だったら、Tシャツとか気になるだろうなあって。それでどうしようもないTシャツを作ってガッカリさせちゃうとゲーム自体も汚すことになってしまいます。僕らはそういう大事なものを作らせてもらってるんだと思うと、急にプレッシャーを感じるようになりましたね。それがちょうど1年目のことでした。


―――インターネット通販だとなかなかお客さんの顔を見る機会もないかもしれませんね

江南: 以前はずっと接客スタイルでモノを販売して いたので、インターネットの知識も全くなかったんです。それにパソコンも使えずに、企画書を前田くんにお願いしたくらいですからね(笑)。「THE KING OF GAMES」のサイトを始めたくらいから徐々に覚えていった感じでした。その中で心がけたのは、ネットで買ってもらっても、対お客さんの商売というのを絶対忘れないということです。離れていても、心のあるやりとりは出来ると思ってます。

後編につづく(8月29日公開予定)


おしらせ: 「THE KING OF GAMES」では8月27日より最新作として、ニンテンドーDSソフト『色づきチンクルの恋のバルーントリップ』をテーマにしたTシャツを販売中です。『ゼルダの伝説』に縁の深いチンクルの、「恋」にまつわるこのゲーム。ゼルダと恋をかけあわせて「THE KING OF GAMES」ならではのアレンジでTシャツ化しています。
《土本学》
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