プレーンなクッキーなのに、そこにアーモンドクッキーの画像と嗅いを重ねると、あたかもアーモンドクッキーを食べているかのような味覚を味わうことができる。そんな展示デモコーナーに長蛇の列ができていた。
来場者は、まずヘッドマウントディスプレイを装着し、プレーンの上に表示されるアーモンド、レモンなどいくつかのクッキー画像を選択する。カメラはクッキーの3次元位置、クッキーと鼻の距離、クッキーの残っている部分などのほか、体験者がクッキーを口に入れたことを検出。同時にヘッドマウントディスプレイに装着されたポンプが、選択したクッキーの臭いを体験者に提示する。この時の臭いの強さは鼻との距離も考慮されている。
「Meta Cookie+」と名付けられたこのシステムは、東京大学・廣瀬・谷川研究室が開発したもので、プレーンなクッキーにAR情報を付加。視覚情報と嗅覚情報を与えることで、味の異なるクッキーを体験できるという味覚提示への新アプローチだ。
《RBB TODAY@RBBTODAY》
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