リアルサーキットとして収録された富士スピードウェイはメインストレートでの奥行き感が圧倒的。実際に現地に行ったことのある人ならば、そのリアリティを実感できるはず。3D化は実際のゲームプレイにも役立っており、コースのライン取りを示す「ドライビングライン」は、空間の奥行きの情報が増えることで、2D画面ではいまいちつかみにくかった、ラインの位置やブレーキングのタイミングについて、その意味合いをより理解することができる。
3Dゲームではさまざまな注意書きが表示されるが、長時間ゲームをして気分が悪くなるということはなかった。ただ、疲れてくると利き目を優先して使おうとしているらしく3Dの表示が2重に見えたりすることがあるので、左右の視力のバランスは重要だ。3Dテレビで違和感を覚える場合は、普段メガネを使用する人に限らず、視力の度合いに変化があるのかもしれないので、眼科を受診して目の状況を確認することも必要かもしれない。
使用したソニーの3Dメガネの装着感については、メガネの上からでも自然な装着感を実現している。ただ、ゲームの最中に、ついついコーナリングで首を傾けてしまうと3D表示でなくなってしまうなど3D表示のスイートスポットは意外と狭い。
今回はデスクの上にテレビ、ステアリングコントローラーをデスクの手前に設置した。ゲームセンターなどの筐体と、ほぼ同じプレイポジションとなっているが、これでも3Dの奥行き感を体験するには、40インチの画面サイズでも不足と感じる。リビングなど、ディスプレイとコントローラーで距離を取ってプレイする場合では、46インチやそれ以上のテレビでないと物足りなさを感じるに違いない。
まだまだ、3Dの表示に関してはデバイスやゲームの未完成な部分もあるが、3Dで得られる迫力やリアリティは圧倒的だ、グランツーリスモのファンであれば、3Dテレビを購入して後悔することはないであろう、実際に3Dを体験することで3D化にかかるコスト高のことは頭の中から消えてなくなるに違いない。
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