ソニーマーケティングの執行役員、松原昭博氏は「現状、スレートPCやタブレットと呼ばれるものは先進層が好んで使っているが、キャズムを超えるまでには至っていない」として、タブレットの市場は本格的に立ち上がっていないと分析。「Sony Tabletの投入によって、マジョリティを取り込んで行く」と市場の起爆剤となることを意図する。「(キャズムを超えるには)いかに簡単に利用できるかを訴求することによってお客さまの裾野を広げる、というのが(Sony Tabletの)マーケティングの起点だ」(松原氏)。
松原氏によれば、タブレットの使い方を分析すると「パーソナルでカジュアルな使い方が主流を占めている」というが、ソニーではタブレットとの接触時間はまだ延ばせると考えているという。「ちょっとした時間でも使える気軽さ、さらに複数人でも使える」というコンセプトで「よく使えて便利なもの、つまり“みんなのタブレット”として価値訴求していく」と述べた。
Sony Tabletを「みんなのタブレット」たらしめるのは、日本市場に特化したオリジナルアプリ群だ。「Reader Store」では書籍やコミックだけでなく10月末より雑誌・絵本・写真集の取り扱いを開始。また、写真共有サービス「Life-X」を活用した「ネットフォトフレーム」(Sシリーズ専用)では、自動再生のエフェクトを豊富に用意し、同社のレンズ交換式カメラ「α」ユーザー向けの写真コミュニティ「αcafe」の写真を閲覧できるなど専用のカスタマイズを行った。また、「PetaMapガイド&ナビ」(Pシリーズ専用)はPOIの充実と検索表示の最適化、旅行のオーガナイズ機能なども備えている。これらのアプリ群は、コミュニケーションを活性化させ、短い時間でも楽しめて便利に使えることに狙いを定めているという。
ソニーとしては「タブレットというハードウェアの提供だけでなく、オリジナルのアプリ群を通じて、よりリッチなユーザーエクスペリエンスを創造していく」(松原氏)ことで、他社のタブレットとの差別化を図る考えだ。
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