人生にゲームをプラスするメディア

【GDC China 2011】『Pixel Junk Eden』のBaiyon氏が語るアーティストとゲームそして新作『4am』

多方面に活躍するアーティストであり、キュー・ゲームスと『Pixel Junk Eden』を共同開発し高い評価を受けたBaiyon氏。GDC China 2011に登壇したBaiyon氏は珍しい経緯でゲーム作りに携わる事になった経緯や、現在製作中の新作『4am』について語りました。

任天堂 Wii
多方面に活躍するアーティストであり、キュー・ゲームスと『Pixel Junk Eden』を共同開発し高い評価を受けたBaiyon(Tomohisa Kuramitsu)氏。GDC China 2011のIndependent Games Summitに登壇したBaiyon氏は珍しい経緯でゲーム作りに携わる事になった経緯や、現在製作中の新作『4am』について語りました。

Baiyon氏は京都を拠点に活躍するアーティストで、その領域はDJ・ライブ・ファッション・アパレルそしてゲームのディレクションやコンポーズなど多岐に渡ります。ゲームではキュー・ゲームスの『Pixel Junk Eden』そして現在開発中の『4am』そしてSCEの『リトルビックプラネット』への楽曲提供も行なっています。

■偶然の出会いから始まったゲーム制作

キュー・ゲームスとの出会いは京都のとある忘年会の席だったそうです。偶然、キュー・ゲームスのディラン・カスバート社長が参加していたのを知ったBaiyon氏は昔からゲーム作りが夢だったと打ち明けます。「余りにも熱く語ったせいなのか、後から聞いたら"ちょっとクレイジーな奴がいたから今度一度やらせてみようか"ということだったようです。でも、いきなりディレクターをやることになるなんて本当にラッキーでした」(Baiyon氏)

こうして始まったゲーム制作でしたが、アーティストとゲーム開発者という壁は大きかったようです。しかしBaiyon氏はオフィスにDJの機材を持ち込んで演奏をしたり自身の経験や考えを繰り返し伝えたり、スタッフを無理やり自身のライブイベントに招待したりして理解を広げていったそうです。

アーティストであるBaiyon氏は「抽象的なものを大切にしている」ということですが、ゲーム開発はデジタルに落とし込むことでもあり、その意思疎通も大変だったようです。ただ、『Pixel Junk Eden』のディレクターの富永氏も元々メディアアートを手がけていた方で、緩衝材のような役割を果たしてくれたそうです。『Pixel Junk Eden』でBaiyon氏は企画やサウンド制作を行います。

■PS3で鳴ったことのないような音を

こうして制作された『Pixel Junk Eden』は高い評価を受けることになります。追加で「Encore」も配信がされました。現在製作中の『4am』はこの延長で、サウンドやビジュアルを楽しめるビジュアライザーとして企画がスタート。当初のタイトルは『Life Like』でした。しかし単なるビジュアライザーでは面白くないということで、ユーザーが今までない方法で演奏を楽しめるものとして変更。タイトルも『4am』となりました。

『4am』はPS Moveを使ったゲームで、自身とテレビの間の空間に音のモトがあり、それを触るように音を奏でるゲームです。リバーブなどのサウンドエフェクトも自在にかけることができます。さらにPSNを通じて演奏は映像を含めて配信が可能です。ちなみにタイトルの『4am』というのは、「夜でも朝でもない僕にとってはディープでセクシーな4時という時間を表したもの」(Baiyon氏)だそうです。

『4am』で目指したのは「今までにPS3で鳴ったことがないような音を奏でる」ということ。ビンテージな楽器のようなアナログで温かみのあるサウンドの実現を目指しているとのこと。


講演の最後にBaiyon氏はゲーム作りをラブレターに例えてインディーデベロッパーにエールを贈りました。「ゲーム作りはラブレターを贈るようなものです。大量に送ったDMは誰からも反応はありません。でも心を込めた1通のラブレターには必ず返事があります。1つのことを大好きという思いは誰かに伝わり必ず世界を動かすのです。自分自身を信じている人が引っ張って未来のゲームを作ってくれることを期待しています」
《土本学》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

任天堂 アクセスランキング

  1. 『モンハンライズ』で手強いモンスターは?読者が選んだ投票結果ー苦しめられたハンターの生の声をお届け

    『モンハンライズ』で手強いモンスターは?読者が選んだ投票結果ー苦しめられたハンターの生の声をお届け

  2. 『スプラトゥーン3』で真っ先に慣れたいジャイロ操作のコツ―初心者はまず、思わず傾く体をこらえて!

    『スプラトゥーン3』で真っ先に慣れたいジャイロ操作のコツ―初心者はまず、思わず傾く体をこらえて!

  3. 3DS版『モンスト』物語の鍵を握る女性キャラたちを紹介!3体以下での変則バトルも登場

    3DS版『モンスト』物語の鍵を握る女性キャラたちを紹介!3体以下での変則バトルも登場

  4. 『あつまれ どうぶつの森』ホラーで有名な「アイカ村」が再び夢で登場……! 恐怖の島を体験せよ

  5. 『モンハンライズ』バルファルク安定討伐のために注意すること!龍気吸い込み時の“弱点”や彗星落下攻撃の回避方法まで徹底解剖

  6. 伝説の「パチリスさん」、再び!『ポケモン ダイパリメイク』で激ムズな四天王&シロナをアイテム無しで打ち破る

  7. 『ポケモンSV』クワッスの特徴から導き出される進化予想…“イケメン水上コック”を連想するファンも!?

  8. 『スーパーマリオブラザーズ』の印象的な場面12選!無限1UPはもちろん、マイナス1面も懐かしい【スーパーマリオ35周年特集】

  9. 『あつまれ どうぶつの森』風呂やプールに入る裏技が発見される!?いろいろな家具の中に入ってみた

  10. どうして『あつまれ どうぶつの森』の「スズキ」は嫌われるの? かわいそうな魚のかわいそうな理由を解説

アクセスランキングをもっと見る