「enchant.js」は僅か30KBほどのライブラリながら、PC/Mac/iOS/Androidなどのプラットフォームで動作するゲームを開発できるHTML5+JavaScriptベースのゲームエンジンです。トゥーンシェード、マルチプレイ、物理シミュレーション、アルファ合成、WebGLなど高度な技術にも対応し、容易にリッチなゲームが開発できるようになっています。無償で利用でき「9leap」というコンテストを通じて普及を図っています。
GDCのブースでは「Cording Battle」と題したイベントを定期的に実施。同社のスタッフや通りかかった開発者が参加して9分間で「enchant.js」を使ったゲーム制作に挑戦します。僅かな時間ですが、キャラクターを動かして簡単なゲームが作られていました。「飛び入りで参加してくれる人もいるのが海外イベントらしいですよね。初見で9分で作るというのはかなり大変なのですが(笑)」(清水亮社長兼CEO)
清水氏によれば「HTML5のゲームエンジンという存在はまだ競合が少ないこともあって、意外に海外でも知られている」とのこと。先だってのMobile World Congressでも同様の反応だったそうです。既に日本では商用利用も始まっていて、海外はこれからですが「大学などで教育目的では芽があるのではないか」とのこと。実際に大学で使い方を教えるケースもあるそうです。
同社のブースには若いスタッフが多かったのですが清水氏によれば「今回は入社2年目までのスタッフを連れてきました。enchant.js自体がすぐに大きなビジネスになることは考え難いのですが、プラットフォームの構築に取り組んだり、海外で紹介することはこうしたスタッフや会社全体の成長に繋がると思います。また、海外にも我々の活動が広がることは本格的に何かのビジネスを始める際には大きな財産になると考えています」とのこと。
HTML5+JavaScriptという注目の技術ということもあってかブースには人だかりができていました。「enchant.js」という日本発の優れた技術が世界で使われる日も遠くないかもしれません。
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