昨年6月23日にリリースされたスマートフォン向けメッセンジャーアプリ「LINE」は僅か1年間でユーザー数4500万人という巨大なサービスへと成長を遂げました。NHN Japanはこの「LINE」の新たなステージの幕開けに、初のイベント「Hello, Friends in Tokyo」を新オフィスのある渋谷ヒカリエにて開催。多数のメディア関係者やパートナー企業が集いました。冒頭で挨拶したNHN Japan代表取締役の森川亮氏は「サービス開始から1周年。ようやく本格的な事業化、プラットフォーム化を進める時が来た」と宣言。LINEこそがスマートフォン革命であると話しました。森川氏はLINEの特徴について「PCではなくスマートフォンネイティブ」「オープンではなくクローズド」「バーチャルではなくリアル」「新しい友達を探す ではなく いまの友達との絆を深める」「情報ではなく感情」と5つのポイントを挙げました。スマートフォンという最も身近なデバイスを通じて、感情を伝え、リアルな友達関係を強固なものにする。インターネットが遂にリアルと融合したもの、それがLINEです。ユーザー数は世界4500万人、国内2000万人で世界230の国と地域で利用されているLINE。このユーザーベースを基盤に「LINE Channel」という新プラットフォームを展開します。「LINE Channel」はユーザーのスマートフォンライフのゲートウェイ(執行役員CSMOの枡田淳氏はPCのポータルサイトのようなイメージと言及)になるプラットフォームで、NHN Japan自身や公開されたAPIを通じてパートナー企業からゲーム、占い、クーポン、小説など多彩なコンテンツやサービスが提供されます。「LINE Channel」ではAPIによりHTML5によるウェブアプリ、iOS/Androidのネイティブアプリとの連携が可能となります。APIを通じてLINEの友だちリスト、メッセージ機能、決済機能などにアクセスすることができます。決済機能では「LINEコイン」と呼ばれる仮想通貨を導入。ユーザーは予めコインを購入しておくことで、有料のコンテンツを利用できるようになります。「LINE Channel」は既にアップルの審査手続きに入っている次のバージョンのLINEから利用可能になるということで、数日以内のリリースが期待されます。パートナー企業については、LINEの理念に共感し、共に成長していく意欲のある企業と共同開発という形からスタートし、いずれはサードパーティとして独自に提供してもらうフェーズに移行する計画だとのこと。(つづきます)