「女子もゲーム三昧」担当のみかめです。夏のホラー特集第4弾はWii『零 ~眞紅の蝶~』の本編をレビューいたします。今回は『零』シリーズ初プレイ女子の体験レポートもあり!23回目のPS2版『零 ~紅い蝶~』、24回目のWii版『零 ~眞紅の蝶~』の「お化け屋敷モード」とあわせてご参考くださいませ! ■カメラ視点の変更PS2版はカメラ位置が固定で、突然の視点変化に戸惑ったり、物の影になった部分を探索できずにもどかしい気持ちになったりしましたが、本作はビハインドビューにより探索の自由度がグッと増しました。Wiiリモコンを上下左右に動かすことで懐中電灯や視点を動かすことができ直感的な操作が楽しめます。また、キャラクターを180度振り向かせる動作は地味に面倒ですが、Wii版ではリモコンを横に振るだけで方向転換してくれるのでラクラクです。WiiのアナログコントローラーでPS2と同じ動作は再現できたはずですが、あえてリモコンの傾き操作を採用したことで臨場感が増していると感じました。■使いやすくなった射影機射影機はBでかまえてAで撮影する基本的な操作は変わりません。キャプチャーサークルに怨霊をとらえベストショットを狙う動作も一緒です。Wii版では初期の段階からZボタン長押しでターゲットをロックオンすることができます。攻撃のタイミングで視界から外れる霊をよく逃してしまうのでこのアシストは個人的にかなり嬉しい変更点です。もちろんZを長押ししなければロックオンしないので、従来通りの難易度で楽しむことも可能です。また、射影機の基本機能や強化レンズを強化する際、PS2版では「念珠」が必要でしたが、Wii版は貯まったポイントだけでレベルを上げていけるので取りこぼし等の心配は皆無です。■怖いもの見たさで・・・触るシステム『零 ~月蝕の仮面~』で採用された“触るシステム”が本作にも採用され、アイテムを取るアクションだけではなく、布をめくったり、窓の向こう側を覗き込んだりできるようになりました。アクションはAボタンで行いますが、途中でAボタンを離して引っ込めることも可能です。手を出すべきか、やめるべきか・・・おどおどプレイを楽しむことができます。アイテムを取る際に稀に「ゴーストハント」に襲われることもあり気を抜いていると本気で驚かされます。回復アイテムを喜々として掴みにいって攻撃を食らうことも!鏡や仏像にかかった布をめくる際は完全に怖いもの見たさ状態です。やって後悔するかやらずに後悔するかはプレイヤー次第!■Wiiリモコンならではの演出Wii版にも「霊石ラジオ」は健在。鉱石をセットするとWiiリモコン側のスピーカーから音声が再生され、初見はびっくりさせられます。Wiiリモコンをラジオに見立てている感じですね。また、アイテムはそのまま置いてあるのではなく、懐中電灯で照らすと発見される仕様となっています。部屋の中をくまなく照らしたら意外なところからアイテムが見つかるかも。■2Pとの協力プレイホラーゲームは一人で黙々とやるのもいいですがみんなで怖がりながらやると盛り上がりますね。だたし1プレイなのでどうしても他の人が手持無沙汰になってしまいがち。Wii版ではそんな悩みが解消され、射影機で霊を撮影する際に1Pと協力プレイをすることが可能になりました。1Pと同時にシャッターを押すことで「シンクロショット」を発動し、ポイントも倍増!「せーの」で合わせて協力して霊を倒していきましょう。■アルバムの保存が楽に!個人的には写真保存のインターフェイスがぐっと使いやすくなったと思います。PS2版ではアルバムが5冊あり、まずアルバムの中身をロードしてから該当写真を選択し、最後にメニューからセーブを選択しなければなりませんでしたが、Wii版ではアルバムは1冊のみでロードの手間がありません。写真保存の画面から出る際にセーブが促されますので、セーブし忘れるという致命的なミスも回避できます。コレクションが一覧表示されるのも嬉しいところです。■ビビり症の女子にやらせてみたさて、せっかく操作性があがったので、ここはゲームをあまりやらない、かつビビり症な女子にやらせて怖がらせてみようじゃないか、というわけで、該当者Iさんにリモコンを委ね無茶ぶりをしてみました。「ほんとに無理!」という言葉は無視して、黒澤家探索に出向いていただきましたよ。夏らしさを演出するために浴衣で臨んでくれたけど、表情は終始不安げ。実はIさん、Wiiリモコンを持つこと自体が初めて。Wii初体験で『零』とは・・・本当にごめんなさい(笑)Wiiリモコンを上下左右に動かす直感操作は慣れない人には逆に難しいようで、右手を膝においてWiiリモコンを立ててしまい、常に視点が上向き状態に。「ちゃんと画面に向けて!」と指示をしてなんとかキャラクターを動かすことに成功。霊との遭遇以前に、揺れる暖簾や雷でビビりまくるIさん。一番驚いたのは振り向いた先に姉の繭が立っていた時でした。それ幽霊ちゃう、お姉ちゃんや(笑)霊との戦闘は筆者が2P側になりアシストしましたが、あまりのパニックに霊をファインダーに捉えられずダブルショットをお見舞いする前にプレイ交代と相成りました。プレイ後はぐったり放心状態のIさん。恐がり女子とやるときは限界突破しないようご注意を!ちなみに、お化け屋敷モードでは2P側がいたずらをしかけることができますが、こちらもやりすぎるとタイミングを読まれてしまうので、何事もほどほどが一番でございます。最後に、Wii版で何が一番強化されたかって、やっぱり双子のセクシーさでしょう。さすがテクモ(現コーエーテクモゲームス)と言わざるを得ません!この夏はホラー&サスペンスゲームで、背筋も凍る恐怖体験(とちょっぴりエロス)をエンジョイしてみてはいかがでしょうか?『零 ~眞紅の蝶~』は、好評発売中で価格は6,800円(税込)です。(C)2012 Nintendo/コーエーテクモゲームス■著者紹介みかめゆきよみゲーム好き、日本史好きの漫画家兼フリーライター。ゲームはジャンル問わずなんでもござれ。難しければ難しいほど燃えるドMゲーマーです。歴史・ホラー漫画、歴史コラム、イラストなど雑多に活動しています。サイト「車輪の真上」http://zwei.lomo.jp/syarin/
【女子もゲーム三昧】79回目 ヤマカシも真っ青な身体能力で摩訶不思議世界を駆け巡るWii U『クニットアンダーグラウンド』をプレイ 2014.10.5 Sun 20:00 「女子もゲーム三昧」担当のみかめです。今回はWii Uのダウンロ…