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ガチャの運用ガイドラインが発表 ― 取得可能アイテムの表記などが義務づけられる

日本オンラインゲーム協会(JOGA)は、ランダム型アイテム提供方式(通称ガチャ)における、有料ガチャの表示や設定、運用に関する事項、内部監査に関する事項等を記載した「ランダム型アイテム提供方式における表示および運営ガイドライン」を公表しました。

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日本オンラインゲーム協会(JOGA)は、ランダム型アイテム提供方式(通称ガチャ)における、有料ガチャの表示や設定、運用に関する事項、内部監査に関する事項等を記載した「ランダム型アイテム提供方式における表示および運営ガイドライン」を公表しました。

発表によると、有料ガチャでアイテムを提供する際は
・レアアイテムを含む、取得できる全てのアイテムを表示
・1回のガチャで取得可能なアイテムの価値は課金額と同等もしくはそれ以上に設定

することが義務づけられました。

また、有料ガチャでレアアイテムを提供する際は
・レアアイテムを取得するまでの推定金額(≒期待値)の上限は、1回あたりの課金額の100倍以内(≒1%以上)にする。上限を超える場合、ガチャページにその推定金額または倍率を表示
・レアアイテムを取得するまでの推定金額の上限は50,000円以内とし、当該上限を超える場合、ガチャページにその推定金額を表示
・ガチャレアアイテムの提供割合の上限と下限を表示
・ガチャアイテムの種別毎に、その提供割合を表示

以上のいずれかを遵守しなければならないとしています。すべてを満たす必要は無いので、今後提供される全レアアイテムの推定金額が50,000円以下になるわけではありません。

なお、今回ガイドラインを策定した日本オンラインゲーム協会には、ソーシャルゲーム大手の、GREE、サイバーエージェント、ディー・エヌ・エー、ドワンゴ、ミクシィなど、大きなプラットフォームをもつ会社は加盟していません。また、現在ソーシャルゲームを開発している、大手家庭用ゲームメーカーも加盟していません。こういった状況で効果的な運用ができるのか、今のところは不透明です。

そのほかにも細かい設定が設けられていますので、興味のある方はぜひご覧下さい。

ランダム型アイテム提供方式における表示および運営ガイドライン(PDF)
《宮崎 紘輔》

タンクトップおじさん 宮崎 紘輔

Game*Spark、インサイドを運営するイードのゲームメディア及びアニメメディアの事業責任者でもあるただのニンゲン。 日本の新卒一括採用システムに反旗を翻すべく、一日18時間くらいゲームをしてアニメを見るというささやかな抵抗を6年続けていたが、親には勘当されそうになるし、バイト先の社長は逮捕されるしでインサイド編集部に無気力バイトとして転がり込む。 偶然も重なって2017年にゲームメディアの統括となり、ポジションが空位になっていたGame*Sparkの編集長的ポジションに就くも、ちょっとしたハプニングもあって2022年7月をもって編集長の席を譲る。 夢はイードのゲームメディア群を日本のゲーム業界で一目置かれる存在にすること、ゲームやアニメを自分達で出すこと(ウィザードリィでちょっと実現)、日本武道館でライブすること、グラストンベリーのヘッドライナーになること……など。

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