米ジンガが現地時間24日に発表した2012年度第3四半期業績(7月1日~9月30日)は売上高が3億1663万ドルと前年同期比に比べて3%の増加となったものの、純損失5272万5000ドルの赤字となりました(米国会計基準)。1株あたりの損失は0.07ドルです。 第3四半期のDAU(日間アクティブユーザー)は6000万人で前年同期比10%の増加、MAU(月間アクティブユーザー)は3億1100万人で同37%増加、MUU(月間ユニークユーザー)は1億7700万人で同17%の増加でした。一方で、DAUあたりの一日の課金額平均は0.047ドルで同19%の減少でした。 ジンガは期中に『ChefVille』や『FarmVille 2』『Gems With Friends』などのタイトルをリリース。人気作品の続編である『FarmVille 2』は既に6000万ユーザーを獲得したとのこと。フェイスブックでトップ10のうち5タイトルを送り込む一方、自社のZynga.comプラットフォームも拡張していて、多くのサードパーティタイトルも加わりつつあります。 ただし足もとの業績は厳しく昨日発表したリストラ策によって、5%の従業員を削減、1500万~2000万ドルの税負担を軽減するとしています。また、2億ドルを上限にした自社株買いを実施することも明らかにしています。 マーク・ピンカスCEOは「この数カ月はジンガにとって困難なものでしたが、ジンガは引き続きソーシャルゲームの成長の後押しを受けるポジションを確保しています。私たちは長期的な成長と収益性の拡大のために幾つもの取り組みを行なっています。また、『FarmVille 2』や『ChefVille』の成功で、私たちが引き続き偉大なゲームを開発し、多くのプレイヤーを魅了する能力があることを証明するものです。検索、買い物、共有そして遊びはインターネットの根幹であり、ジンガはこの分野でリーダーで在り続けます」とコメントしています。
《土本学》
この記事が気に入ったらフォローしよう
インサイドの最新の話題をお届けします