第6回のロコレポは、レベルファイブが11月21日から配信しているニンテンドー3DSダウンロードソフト『レンタル武器屋 de オマッセ』のプレイレポートをお届けします。
5月31日に発売されたニンテンドー3DS用ゲームオムニバスソフト『GUILD01(ギルドゼロワン)』に収録された4タイトルの中の1本である本作は、お笑いタレントのアメリカザリガニ平井善之さんがディレクションを担当されています。
タレントが制作に携わったゲームといえば、糸井重里さんがゲームデザインを手がけた任天堂のRPG『MOTHER』シリーズが名作として知られていますよね。平井さんはゲームの造詣が深いことで知られていますが、『GUILD01』のほかの作品を著名なゲームクリエイターが手がけていることを考えると、ちょっと地味な作品という印象があったのが正直なところです。
■今度こそRPGの武器屋の気持ちになれる!
武器屋にフィーチャーしたRPG作品というと、やはりエニックス(現スクウェア・エニックス)の『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』の第三章に登場した「武器屋トルネコ」を思い出しますね。また少しジャンルは違いますが、ガストの『マリーのアトリエ』ともシステムが似ているように思います。
しかし、何だかんだで自らも冒険にでかけていたトルネコや錬金術士たちと違い、本作の主人公であるユーハンは本当に武器屋に徹しているので、「RPGの武器屋さんって、いつもこんな気持ちでお店をやっているのかな~。」という気分を満喫することができました。これから、ほかのRPGをプレイする時もつい武器屋さんの気持ちを考えて行動してしまいそうです。
■最強の武器は手に入れるものではなくて作るもの!これぞ武器屋の道
本作最大のポイントは、やはり武器の鍛冶。武器を作る鍛冶パートはちょっとしたリズムゲームになっていて、しかも叩くポイントによって武器の出来が違ってくるのでタッチパネルの操作が重要になってきます。作業自体は地味ですが、それだけに強い武器が作れた時の嬉しさがありますね。
また武器屋の経営や素材集めも結構本格的なので、シミュレーションゲームとしても楽しめるのではないでしょうか。
■勇者や冒険者たちのストーリーを、劇場感覚で楽しめる
武器屋を訪れる冒険者たちは、真面目に勇者している人からそうでもない人まで、様々なタイプが存在します。しかもそれぞれに背景となるストーリーや冒険の動機があって、それこそ笑いあり涙ありの内容なので飽きません。
また、ユーハンとキャラクターの掛け合いには観客(?)の声や笑いが挿入されていて、まるで舞台を鑑賞するような雰囲気で楽しむことができました。武器をレンタルした冒険者の帰還を待っていると、知らず知らずのうちに彼らに感情移入してしまい、その冒険の成功を願っている自分がいるから不思議です。
かつて(ゲームの中で)勇者として魔王を倒す冒険を繰り返した私ですが、その道中で訪れた武器屋の店主もこんな気持ちで武器を売っていたのかと思うと、胸が熱くなりますね。
■冒険の行方はどないなってるの?ドナイナッターで勇者の動きを確認しよう。
武器をレンタルして冒険に出かけた勇者たちの様子は、ゲーム内のコミュニケーションツール「ドナイナッター」で追跡することができます。要はツイッターのような感じでログを閲覧するのですが、そのテキストがなかなかよく練られた興味深い内容で楽しめます。
またその間に見せるユーハンの仕草はいかにも暇を持て余した感じで、3DSの2画面で同時に繰り広げられる「勇者の冒険」と「武器屋の日常」の対比がシュールで面白かったです。この辺りの仕掛けは、さすがという感じでしょうか。
■良い意味で期待を裏切られた!古き良きRPGファン向け作品
『レンタル武器屋 de オマッセ』古き良きRPGの香りを残しつつも、新しい要素が盛り込まれた作品だと思います。
RPG的な世界観で自分は経営者的ポジションにあるゲームとして、バンダイナムコゲームスの『勇現会社ブレイブカンパニー』と雰囲気が似ているかもしれません。勇者以外の登場人物に焦点を当てたことで、ちょうど良いサイズの等身大な物語を楽しませてくれます。隠れた良作として、プレイされてみてはいかがでしょうか。
『レンタル武器屋 de オマッセ』は、好評配信中で価格は800円(税込)です。
(C)2012 LEVEL5-Inc.
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