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コンテンツ制作の新たな可能性「クラウドファンディング」、国内4社が一堂に・・・黒川塾(八)レポート

サイバーエージェント・ベースキャンプにて「黒川塾(八)」が行われました。毎月、恒例となっている黒川塾。これまではゲーム業界のキーマンを招き、様々な議論が行われてきましたが、今回のテーマは「クラウドファンディング」です。

ゲームビジネス 開発
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三番目に紹介された米良はるか氏は、今回のゲストでは最年少の87年生まれですが、慶応大学を卒業後、スタンフォード大学に留学、2011年に国内初のクラウドファンディング・サービスのREADYFOR?を立ち上げました。また世界経済フォーラムにおいて2011年のグローバル・シェイパーズに選出、日本人史上最年少でダボス会議に参加したそうです。

READYFOR?の特徴は、他のサービスと比べて、社会問題を解決するようなプロジェクトが集まっていることだといいます。もちろん音楽や映画などのクリエイティブなプロジェクトもありますが、そういったプロジェクトにおいても、「音楽業界どうなっていくのか」、「映画業界はどうなっていくのか」という関心からプロジェクトを起案する人が多いそうです。

具体的には、「福井人」という地域密着型のガイドマップの制作プロジェクトでは、地域の方に支援をしてもらい地元の書店で流通することで、地域のコミュニティの活性化につながっているそうです。また震災の被害にあった陸前高田の図書館に本を贈ろうというプロジェクトには、862人という多くの出資者が集まり、少額ながらも800万円というREADYFOR?で最高額の資金調達に成功したそうです。

これらのプロジェクトでは、支援者の名前をガイドマップや本に記載することで、支援者がプロジェクトに参加した感覚を持ってもらうことにつながり、単なる商品といった報酬ではないリターンがあるのが特徴だと、米良氏は指摘しています。FacebookやmixiといったSNSで支援者が自分の支援を報告したり、プロジェクトのページに情熱的なコメントを残したり、社会貢献につながるプロジェクトならではの支援者の思いの強さがあるといいます。

そもそも米良氏がREADYFOR?を立ち上げるきっかけとなったのは、パラリンピックのスキー種目で活躍する荒井英樹監督との出会いにあったそうです。荒井監督は多くの優勝者を輩出しながらも、渡航費などのコスト面で活動が困難になっていく状況があったそうで、2009年に学生であった米良氏はインターネットで寄付のサイトを作ったそうです。しかしながら、単なる寄付のサイトで資金調達を行なうのは難しく、いかにして支援者を集めるか、いかにして楽しみつつ出資してもらえるかなどを考えた結果が現在のREADYFOR?につながっているそうです。

そのため、READYFOR?ではエシカルなプロダクトや社会起業家のスタートアップがプロジェクトとして注目を集めていますが、今後はクリエイティブなジャンルでも個人の思いを実現して、気軽にチャレンジができるような環境を作っていければと、米良氏は展望を述べています。

■アニメーションに特化したクラウドファンディング、Anipipo平皓瑛氏
《今井晋》
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