第45回のロコレポは、アークシステムワークスが7月24日から配信しているニンテンドー3DSダウンロードソフト『ジェットコースターをつくろう!3D』のプレイレポートをお届けします。
『ジェットコースターをつくろう!3D』は、テーマパークのアトラクションであるジェットコースターを「作る」「乗る」「共有」することで楽しむジェットコースターシミュレーター。海外版の3DSダウンロードソフトやDSiウェア、Wiiウェアなどを制作している、Big John Gamesによって開発されました。
■タッチスクリーンにスケッチして、ジェットコースターのコースを自由に作成!
『ジェットコースターをつくろう!3D』の魅力は、その豊富なカスタマイズ性。ゲームにはジェットコースター作成の専用ツールが用意されていて、タッチペンでタッチスクリーンにスケッチしながら直感的にコースを作成することが可能です。ジェットコースターのコースを構成する要素である「ループ」「ツイスト」「コークスクリュー」などを自由に追加して、スリルと迫力に満ちたコースターを作るのが醍醐味です。
ツールとして面白い点はジェットコースターの乗り物を走行させながらコースを編集できるところで、走行する様子を眺めながら自分の思い通りのイメージでコースを設計することができます。また、コースだけでなく乗り物のデザインやテーマパークのオブジェにいたるまでも細かくカスタマイズすることができるなど、ゲームとしての自由度は非常に高いです。
■立体視対応のグラフィック! 自分で設計したジェットコースターに乗って遊ぼう
ジェットコースターのコースは自分で作成したものを含め、乗って遊ぶことができます。ゲームのグラフィックは3DSの立体視に対応していて、迫力のある試乗を体験することができます。コース内に設置されたカメラやスライドパッド操作による視点の自由度も高く、様々な視点からジェットコースターを眺めて楽しめます。
また、自分で作成したテーマパークのデータをQRコードに変換したり、ほかのプレイヤーが作成したQRコードを読み取ってコースのデータを交換することも可能。『ジェットコースターをつくろう!3D』の公式サイトにはスペシャルコードデータが多数掲載されているので、それを3DSで読み取って遊ぶこともできます。
■完成したジェットコースターで遊ぶミニゲームも
メインのゲームモードは、新人ジェットコースター設計士となってチャレンジをこなしていく「キャリア」と、ジェットコースターを自由自在につくる「サンドボックス」の2種類。「キャリア」では、気難し屋のベテラン設計士ギル・マギーの部下として、コースター編集の基礎から始まる数々のチャレンジに挑みます。
「サンドボックス」では完全に白紙の状態からジェットコースターを設計することができるほか、キャリアモードでアンロックされたジェットコースターをロードしたり、QRコードのデータをインポートすることも可能。さらに「スターローラー」モードでは、作成したコースを使ってスターを集めるミニゲームを楽しむことができます。
■自由度、完成度ともに高いジェットコースターシミュレーター
『ジェットコースターをつくろう!3D』。ゲームとはいえ3Dモデリングツールやシミュレーター近い内容で、プレイヤーのできることが多い分、個人的にはその使い方に慣れるまで少し時間がかかりました。しかしプレイを重ねるうちに、本作が持つ自由度と完成度の高さ、そして洗練されたゲームデザインに驚かされました。特にジェットコースターが走行する様子は眺めているだけでも楽しく、3DSの立体視の恩恵が強く感じられる作品だと思います。
全体的に開発者のジェットコースターに対する愛情がひしひしと伝わってくる作品で、自分で作成したジェットコースターの乗客が笑顔になっているのを見ると、こちらも思わず微笑んでしまいます。ブロックやレール遊びに親しまれた方に、ぜひお勧めしたいゲームです。
『ジェットコースターをつくろう!3D』は、好評配信中で価格は800円(税込)です。
(C) 2013 Big John Games. All Rights Reserved.
Published in Japan by ARC SYSTEM WORKS

【ロコレポ】 by ロココ試作型
INSIDEのゲームライターが3DSとiOSを中心に色々なソフトをプレイして、その魅力を伝える連載。RPGの魅力に目覚めたのは、ファミコン版『ウィザードリィ』。好みのゲームな場合にテンション上がり過ぎるのは許して…。
Twitter:@Rococo_TestType