Wii U eShop向けに『わいわい!みんなでチャレンジ』と『まちがいさがしパーティー』を相次いでリリースしたレイニーフロッグ。余り聞き慣れない社名だ、ということで同社のバイアス・アンソニー代表を直撃しました。
アンソニー氏は英国ロンドンの生まれ。大学卒業後、現地のVirgin Interactiveに就職。同社在籍中に、日本のゲームの現地向けローカライズを行っていた関係で日本人と交流があり、独特な文化に惹かれ来日。日本ではActivision Studio Japan、元気、マーベラス・インタラクティブ、インターチャネル、インターグローなどに勤務。ゲーム制作やローカライズに携わりキャリアは20年強。昨年、レイニーフロッグ合同会社を立ち上げました。
会社員時代は『バイオハザード』(Resident Evil)、『RUNE』(Lost Kingdoms)、、『閉鎖病棟 DIMENTIUM』(DEMENTIUM: THE WARD)などのローカライズや、『レインボーアイランド』、『ニュージーランドストーリー』、『パイロットになろう!Flying AllStars』、『キャラチェンコ』などの開発に携わりました。完全オリジナル作品の『キャラチェンコ』はかなりの力作で、『トモダチコレクション』を彷彿とさせるゲームですが、時代が早すぎたのか販売は奮わなかったそうです。
マーベラス・インタラクティブ時代に子会社のRising Star Gamesを通じて手掛けたのが「豪シリーズ」(GO Series)。これは日本のデベロッパーが作った複数のニンテンドーDSiウェアを「豪シリーズ」というレーベルでまとめ、海外で展開するというもの。アルテピアッツァ、Gモード、プロペ、スザク、トムクリエイト、スマイルブームなど多数の企業が参加。約20タイトルが発売されたそうです。
『まちがいさがしパーティー』はSanuk Games(フランス)、『わいわい!みんなでチャレンジ』はKnapNok Games(デンマーク)といういずれも海外の小規模デベロッパーが手掛けた作品です。原題は『Spot The Differences: Party!』『Spin The Bottle』というものですが、レイニーフロッグは日本ユーザー向けに丁寧なローカライズを実施。言語だけでなく、ゲームタイトルや宣伝素材なども日本向けにアレンジをしていくということです。
アンソニー氏の目論見通り、Wii U eShopのトップページでもフィーチャーされている『まちがいさがしパーティー』はセールス面でも好調だということです。