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【今日のゲーム用語】「インド人を右に」とは ─ 有名なネタながらも、字面の意味不明さも凄まじい

ソフトやハードはもちろん、専門的な名称から業界人まで、ゲームに関わる様々な用語を多数収録している「ゲーム大辞典」。その中からひとつずつピックアップして紹介するこのコーナー、本日のテーマは「インド人を右に」です。

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画像は、ゲーメストの増刊です
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ソフトやハードはもちろん、専門的な名称から業界人まで、ゲームに関わる様々な用語を多数収録している「ゲーム大辞典」。その中からひとつずつピックアップして紹介するこのコーナー、本日のテーマは「インド人を右に」です。

かなり有名なネタであると同時に、知らない人からすればまったく意味が分からない、この「インド人を右に」。これは、文章自体に意味はなく、偶然の重なりにより生まれた奇跡的なワードとなりいます。

この言葉が初めて掲載されたのは、1986年から1999年にかけて新声社より発行されていたゲーム専門雑誌「ゲーメスト」にて。アーケードカーレーシングゲーム『スカッドレース』の攻略記事の中で、「インド人を右に」という衝撃的な一文が掲載されました。

生まれた経緯を紐解くと、理由は実に単純。当時ゲーメストでは原稿が手書きだったため、「ハンドルを右に」を読み間違えて「インド人を右に」と誤植してしまったのです。おそらく、「ハ」を構成する2本がくっつき気味で「イ」に見え、また「ル」も同様に「人」と見えたのでしょう。しかし仮にそう見えたとしても、「インド人を右に」という文章をそのまま掲載する思い切りのよさも、この伝説的な言葉が生まれた要因と言えるでしょう。

なおゲーメストは、このほかにも有名な誤植を生み出しており、「ザンギュラのスーパーウリアッ上」「確かみてみろ!」「レバー入れ大ピンチ」などが知られています。しかしこの「レバー入れ大ピンチ」は、レバー入れ攻撃が空振りし逆にピンチを招いた場合などには、いっそ相応しい言い回しなのかもしれません。レバー入れ攻撃はモーション長めだったりしますしね。

「インド人を右に」をより詳しく知りたい方は、下記リンクより「ゲーム大辞典」の該当項目をチェックしてみてください。
■ゲーム大辞典:「インド人を右に」 URL:http://game-lexicon.jp/word/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E4%BA%BA%E3%82%92%E5%8F%B3%E3%81%AB
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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