PS2にて産声を上げた本シリーズは、時代と共にプラットフォームをPS3へと移行し、じっくり遊べる楽しさを広げていきました。またPSPやPS Vitaにて「どこでも手軽に遊べるシミュレーションRPG」という新たなプレイスタイルも提案してきました。PSプラットフォームを主な舞台として成長してきたシリーズだけに、『5』で実現する最新PSハードへの進出というのは、待望されていた展開であると同時に、自然な流れのひとつと言えるのかもしれません。
その大きな進化をいち早く体験できる機会が、東京ゲームショウで用意されました。リリースが明かされたばかりの本作が、早くもプレイアブル出展を実施。本作に関心を寄せる多くのユーザーが、最新の体験を味わうべく賑わう人の波と待ち時間を乗り越え試遊プレイに挑みました。すでにプレイ済みの方はその魅力に触れたことと思いますが、残念ながら会場に足を運べなかった方のために、プレイレポートをお届けしたいと思います。
今回出展された試遊版は主に戦闘を楽しむ内容ですが、導入のイベントはシンプルながらも東京ゲームショウ専用のものが用意されていました。こういうちょっとしたサービス精神などにも“日本一ソフトウェア”らしい遊び心が感じられ、製品版への期待がさっそく高まります。なお導入のイベントは、「ロスト軍がTGSに殴り込みをかけるので、事前に阻止しよう」といったものでした。
また戦闘の内容は、初級・中級・上級と難易度別にそれぞれ用意されており、プレイ経験や腕前に応じて選べるようになっていました。試遊プレイは時間が限られているので、あまり見栄を張らずに中級「寛容なるホール」を選択。全体を彩る水の流れが印象的なステージでしたが、見とれている暇はないのでさっそく操作感の確認など。
あくまで試遊版の範囲ですが、PS4の性能はさすがの一言。もたつく感じは一切なく、キャラを呼び出したり詳細を確認するのもサクサクいけます。少なくとも現時点で、操作面の挙動に一切不満は感じませんでした。またUIも分かりやすく、シリーズを経ることで洗練していく強みを垣間見た思いです。
そして、気になる『5』ならではの部分を早速確認しました。これまでも関連画像が公開されていましたが、「リベンジモード」と呼ばれる新要素が本作には用意されています。これは、敵から攻撃をされることでゲージが溜まり、その怒りが頂点に達することで発動するというもの。発動すると一時的に、通常時を大きく上回る力を発揮させることができるため、戦略に関わる重要なポイントとなりそうです。
また一部のキャラはリベンジモード発動後に、「魔奥義」と呼ばれる特別な技が使用可能になります。他に類を見ないほど「魔王」が次々と出てくる本作だけに、様々な魔王たちが個性豊かな魔奥義を放ってくれることでしょう。こちらも、今から実に楽しみな要素です。ただし注意点として、味方だけでなく敵がリベンジモードを発動させる場合もあるそうです。今回のプレイでは確認には至りませんでしたが、こちらも忘れず押さえておきたい点と言えるでしょう。
この試遊版では主人公・キリアやヒロイン・ウサリアも操作可能となっており、彼らの勇姿も早速確認。シリーズを通してお馴染みの「ソードインフェルノ」や「テラファイア」、「飛天無双斬」などを繰り出しながら、レスポンスのいい戦闘がテンポよく進んでいきます。桁外れなシリーズだけに、そのダメージも相変わらずの凄まじさ。試遊体験版なのですでにある程度レベルも上がっており、キャラや状況を選べば10万ダメージもごくあっさりと叩き出してくれます。ちなみに、ヒロインのひとりウサリアの技「ペッタンコ乱舞」もなかなかのダメージでした。
製品版では少しずつ育成していく楽しみが用意されることと思いますが、LVが上がった後の爽快感を一足先に体験できるのは試遊版ならではの贅沢と言えるでしょう。もちろん、派手な魔法や技もモタつくことなく滑らかに発動していました。この分ならば、製品版もストレスなく遊べそうです。
試遊版であっても、その全てを堪能し尽くすには全然時間の足りなかった『魔界戦記ディスガイア5』。本作においても、“最狂のシミュレーションRPG”という名が伊達ではないことを感じさせてくれることでしょう。今回の試遊版ではリベンジモードや新キャラなどを確認することができましたが、予定されている発売日は来年の3月。これから搭載される本作独自の魅力もまだまだあるはず。本作が今後どのような飛躍を迎えていくのか、大いに期待させてくれる試遊体験となりました。続報が待ち遠しいばかりです。
『魔界戦記ディスガイア5』は、2015年3月26日発売予定。価格は、通常版が7,776円(税込)、限定版が11,016円(税込)、ダウンロード版が6,171円(税込)です。
(C)2015 Nippon Ichi Software, Inc.
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