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海外レビューハイスコア『サイコブレイク』

国内でのリリースを10月23日に控える新規サバイバルホラー『The Evil Within(サイコブレイク)』の海外レビューまとめをお届けします。原点回帰を目指したゲームデザインや難解なシナリオに賛否両論の声が寄せられています。

ソニー PS4


Game Informer: 90/100

『The Evil Within』は、よくあるホラーの謳い文句をかき集めて血みどろに混ぜ合わせ、それを『バイオハザード4』の強固な骨組みに撒き散らしてできたものだ。本作のルーツがバイオ4にどれだけ堅固に根付いているかを仰々しく語ることはできないが、2005年のゲームキューブタイトルの遺風を冠することは感嘆に値する。コンバットの中枢やAIの行動、段階的に増えていく敵の種類は、古きよきカプコン作品を回帰させる。




IGN: 87/100

良い点
  • ファンタスティックなサバイバル要素
  • おぞましい敵の数々
  • いい感じのペース配分

  • 悪い点
  • 複雑すぎるストーリー
  • 主人公がつまらない男


  • PlayStation LifeStyle: 80/100
    God is a Geek: 80/100
    Cheat Code Central: 80/100
    Gameblog.fr: 80/100
    VideoGamer: 80/100
    Polygon: 65/100

    過去に強固な礎がありながら、『The Evil Within』はその上に築かれていない。


    Metro GameCentral: 60/100
    The Escapist: 60/100

    『The Evil Within』におけるサバイバルホラーの原点回帰は立派な挑戦だが、10年近く昔の作品以外からも学ぶことはあったのではないか。


    Joystiq: 50/100

    『The Evil Within』はゲームプレイにフェアなチャンスを与えてくれない。最善の判断をするにはあまりにも情報が少なく、プレイヤーが上手く立ち回る上でのハンデになっている。反復プレイを要することが多く、緊張感や安堵感の維持は到底不可能。さらに、ストーリーが漫然としていてシーン間でのプロットを忘れていることが多い。斬新な着想もいくつかあるが、上手くまとまっていないために計画的なデザインの一部というよりは、さい先の良い偶然といった印象を与えてしまう。血に塗れてはいるが、本当の意味でぞっとしたのは作品への失望だけだ。


    ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


    先日、海外で先行発売され、国内でのリリースを10月23日に控えたTango Gameworks開発のサバイバルホラー、『サイコブレイク(The Evil Within)』の海外レビューまとめをお届けします。PS4向けに集計した平均スコアは76点で、レビュー数は38件。Game InformerやIGNが85点以上の高評価を与える一方で、PolygonやJoystiqによるスコアが平均を大きく下回るという賛否両論の結果に分かれました。



    特筆すべき評価点は、本作のディレクター三上真司氏が過去に手掛けた『バイオハザード4』に回帰したという古きよきサバイバルホラー要素。限られたリソースで生き延びることを要求されるテクニカルなゲームプレイや、段階的に強化されていく敵の勢力、バランスよく配分されたゲームペースが、サバイバルホラーの原点回帰として高い評価を受けています。

    一方でPolygonやThe Escapistは、原点回帰に固執するあまり過去作の域から抜け出せていないと反論。バイオシリーズのレガシーを次への踏み台にできていないことを、10年前の栄光にしがみ付くようなデザインが優秀なゲーム性を儚いものにしていると説明しています。またJoystiqは、ヒントが少なくトライアンドエラーに陥りやすい単調なゲームプレイや、複雑すぎるあまりユーザーを置き去りにしてしまうプロットを失望という言葉で一刀両断。プレイヤーを引き込め切れない演出に辛口のコメントを残しています。



    原点回帰というコンセプトに肯定意見と否定意見が明白に分かれた本作。過去の三上作品を懐古させる昔ながらの緊張感や恐怖感の再来を目指しています。Bethesda Softworksブランドとなってよみがえる元祖サバイバルホラーの遺伝子は、来る国内発売でいかなる反響を呼ぶのでしょうか。

    記事提供元: Game*Spark
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