人生にゲームをプラスするメディア

受け継がれていく「任天堂DNA」、製作体制も若い世代へ徐々に移行

任天堂は、10月30日に実施した「経営方針説明会 / 2015年3月期 第2四半期決算説明会」の質疑応答にて、同社が以前発言した「技術の目利き」に関してこれまでにどのような向上が見られたのかを問う質問が投げかけられ、取締役社長・岩田 聡氏などが現状を報告しました。

任天堂 その他
任天堂ロゴ
  • 任天堂ロゴ
任天堂は、10月30日に実施した「経営方針説明会 / 2015年3月期 第2四半期決算説明会」の質疑応答にて、同社が以前発言した「技術の目利き」に関してこれまでにどのような向上が見られたのかを問う質問が投げかけられ、取締役社長・岩田 聡氏などが現状を報告しました。

技術の目利きや個々のソフトの筋の良さをを見極めることを、岩田社長は「商品がお客様の前に実際に差し出される前に、具体的な製品の形になる前の段階で、どのようにポテンシャルを判断するのか」と言い換え、これまで技術の目利き(あるいは面白さの目利き)は任天堂の中で長く経験を積んできた少数の人間がやってきたと述べます。ですが今は、これまでハードやソフトを牽引してきた人達が引退した後でも同社を支えていく体制作りが思案されていることを明かし、「具体的に手応えのある人が育ってきました」と断言。この成果は徐々に見えていくだろうと岩田社長が語りました。

また専務取締役・竹田 玄洋氏は、近年は見守ることを心がけ、可能な限り若い世代の判断に任せるような傾向にあるとしました。多彩な分野が目まぐるしく変化しているため、できるだけ柔軟な思考が求められる昨今ですが、竹田氏は「“たとえ失敗してもお金をドブに捨てたことにはならない”と感じられる挑戦を(自分の)後に続く人々にはやっていただきたい」という任天堂が持つ一種のDNAに近いものがしっかりとあるかを見据えつつ、今は次の世代が育っている段階であるとの考えを示します。

「下手に回答するとまた「引退説」が出そうという心配もありますが」との前置きで切り出した専務取締役・宮本 茂氏も、できるだけ現場に委ねるスタンスを取っていると明かしました。問題を解決する最適な技術を研究・検討していると意見や方向性がどうしても同じ方向に流れがちになるため、「その中に“ユニークな視点”というのを一つはっきりと持つことが重要」であると宮本氏は説いています。

そのユニークな視点の問い方が正しく世の中に提示できていれば、仮に失敗しても「お金をドブに捨てない」行動が実践できると述べ、こういったチャレンジを若い世代が判断の中心になって行う体制が今動き出していると明言。最後は「未来が明るくなると思っています」といった力強いコメントで締めくくられました。

ゲームという娯楽は、性能の向上だけでそのまま売上の増加に繋がるコンテンツではありません。如何に「面白さ」を生み出すか、そのために必要な「目利き」の向上は、今後も求められていくことでしょう。
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

+ 続きを読む

編集部おすすめの記事

特集

任天堂 アクセスランキング

  1. 『スーパーマリオ 3Dコレクション』の『サンシャイン』で“難関トラウマコース”に挑戦しよう! たどり着くまでも激ムズなコースを君はクリアできるか

    『スーパーマリオ 3Dコレクション』の『サンシャイン』で“難関トラウマコース”に挑戦しよう! たどり着くまでも激ムズなコースを君はクリアできるか

  2. HDリマスター版『ロマサガ3』追加エピソードが語られる新ダンジョン「暗闇の迷宮」公開!主要キャラたちの過去が明らかに

    HDリマスター版『ロマサガ3』追加エピソードが語られる新ダンジョン「暗闇の迷宮」公開!主要キャラたちの過去が明らかに

  3. 国内ではほとんど情報が無い海外版ファミコン「NES」の不思議な世界─ソフトの入れ方すら異なる“別物”っぷり!生粋のマニアがその魅力を語る

    国内ではほとんど情報が無い海外版ファミコン「NES」の不思議な世界─ソフトの入れ方すら異なる“別物”っぷり!生粋のマニアがその魅力を語る

  4. 『トルネコ』や『シレン』が好きな人にとって『ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX』は実際どうなの?ローグライク好きなら遊ばないともったいない!

  5. 任天堂の“プリンセス”10選 ─ 実はディズニーにも負けてないほど多い!?

  6. 【特集】『星のカービィ』一番強いのはどれだ!?最強コピー能力10選

  7. 『ポケモン ダイパリメイク』ペラップの失われた個性は戻ってくる?人気ポケモンを襲った悲劇とは…

  8. 裏サクセスが面白すぎる『パワポケ』作品3選!大正ロマンから海賊モノまで…

  9. 『スターフォックスアドベンチャー』誕生秘話を当時の開発者が語る

  10. 『スプラトゥーン2』の女性ゲーミングチーム、「Kacho-Fugetsu」への相談を大募集!ウデマエアップのヒントが見つかるかも

アクセスランキングをもっと見る