
▲『ファイナルファンタジーVII Gバイク』タイトル画面
しかし、それらと同じミニゲーム「Gバイク」が17年の時を経て、単体のゲーム作品になるとは想像もつきませんでした。今回はその『ファイナルファンタジーVII Gバイク』(以下、『FF7 Gバイク』)のプレイレポートをお送りします。

▲巨大ボスとのバトル
2014年10月30日より配信が開始された『FF7 Gバイク』は、前述のように『ファイナルファンタジーVII』で登場したミニゲーム「Gバイク」を現代風にアレンジしたiOS/Android向け基本プレイ無料(アイテム課金制)ゲームです。
主人公「クラウド」がバイクに乗って敵を蹴散らすという基本的な部分は変わらず、時間回復のスタミナ制度や装備強化など今風のシステムが組み込まれています。
ゲームの流れはわかりやすく、以下の3つを繰り返していく形になります。
1.ミッションに挑戦
2.クリアすると、経験値・素材・マテリアを入手
3.武器やバイクなどを強化する
かつての「Gバイク」はアーケードゲーム風なハイスコアを目指すゲームでしたが、本作『FF7 Gバイク』では育成要素が加わり、そちらに重きが置かれています。先に進むのが難しければ素材集めと強化を繰り返し、ミッションに立ち向かっていくというわけです。

▲敵を攻撃し障害物を避け、目的達成を目指す
操作は非常にシンプル。クラウドはバイクに乗って自動的に先へ進むので、左右の道路や敵をタップして移動・攻撃を行います。また、障害物が出てきた際には上下スワイプで回避が可能です。
ミッションにはいくつかの目的が用意されており、単純にゴールを目指したり、敵を倒したり、護衛対象を守りきるなどさまざま。目的に応じた戦略や装備が必要となります。

▲クラウドのリミットブレイク
マテリアを装備していると魔法を撃つことができ、画面右上のゲージが溜まると「リミットブレイク」を発動することができます。後者は特にボス戦で有効となるので、うまく使っていきたいところです。

▲ティファのリミットブレイク
ちなみに、「リミットブレイク」は武器ごとに種類が変わるうえ、連れてきた仲間キャラクターも登場します。現在はティファを仲間として参加させることができ、本編でも馴染み深いあの「ファイナルヘブン」を披露してくれます。

▲クリア後のルーレット
ステージをクリアすると、ルーレット「ゴールドソーサー」が開始。止まったマスのアイテムが手に入るほか、課金アイテム「ジェム」を使うことにより周囲のアイテムも手に入れることができます。なお「ジェム」は、ミッションへ挑む際に必要なスタミナとなる「GS」の回復や、コンティニューなどにも使用可能です。

▲武器強化の一例
そして、メニュー画面からは武器・バイクなどの強化をすることができます。強化には特定の素材とギルが必要となっているため、さまざまなミッションをクリアしてアイテムを集めましょう。また、マテリアの合成なども可能になっています。

▲実装予定の「TALK」
さらに、『ファイナルファンタジーVII』に登場したキャラクターたちとの交流も実装予定とのこと。実績のポイント「AP」を使い関係を深めると、サポートキャラとして役立ってくれるようです。シルエットとして「ティファ」「エアリス」「ユフィ」の姿が映っているため、彼女たちの強化もシステムの一部となるのでしょう。

▲装備確認画面
それにしても、「Gバイク」が新作で遊べるとは思いもしませんでした。まだ子供のころ、『ファイナルファンタジーVII』の攻略本に掲載されていたスタッフスコアに勝利して「スタッフも大したことねえな!」と言いふらしていたことを思い出すと、なんとも感慨深いものです。
今回の『FF7 Gバイク』は、もとのゲームをうまく再解釈し、スマートフォン向けのゲームによくあるラン&ジャンプ系ゲームの特色や育成要素を取り込んでいます。外連味こそありませんが、そもそも人気のある作品を題材にしているうえ、システムやBGMなど『ファイナルファンタジーVII』らしさがたくさん登場します。よって、人気を得てもなんらおかしくはないでしょう。

▲ボスもリミットブレイクを使ってきます
ただし気になるのが、環境によっては処理落ちが激しい点です。私は推奨端末であるNexus 7(2013)で遊んでいるのですが、たまに操作が難しくなるほどフレームレートが落ち込みます。敵が少なくスピードも出ていない状況では安定していますが、高速になったり敵の数が増えると顕著です。
また、たまにクラウドが攻撃対象を見失うのも気になります。こうなると攻撃時のボイスが「つぶ! こっこっこっちだ! つぶつぶっ!」(「潰す!」と「こっちだ!」がミックス状態になっています)などというとんでもないことになり、笑ってしまいゲームどころではありません。面白くはあるのですが、ライフストリームに飲まれたあとの彼を見たような衝撃を受けました。
こういった不具合や処理落ちは気になるところですが、ゲームは原作の雰囲気をそのままにした現代風「Gバイク」に仕上がっています。懐かしむ人にも問題なく、もちろん新規プレイヤーにも馴染みあるシステムで、これからさらに要素が充実していけば定番のタイトルとなるのではないでしょうか。
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『ファイナルファンタジーVII Gバイク』は配信中で、基本プレイ無料(アイテム課金制)です。
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