
カプコンが2015年の発売を予定している3DSソフト『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』の“共同推理”体験版を先行してプレイすることができました。本稿では、そのプレイレポートをお届けします。

『逆転裁判』シリーズは第1作目が2001年に発売された。プレイヤーは主人公の弁護士となり、絶体絶命の依頼人を救うべく、証言のウソやムジュンを指摘。真実を暴く法廷バトルゲームとなっており、現在『逆転裁判5』まで発売中です。また、検事を主人公にした『逆転検事』シリーズも存在し、映画化や宝塚による舞台化も行われました。
その特徴は、テキストや演出から生み出される気持ちのいいテンポ感と、ADVに推理要素を入れたゲームシステムです。特に『逆転裁判1』から『逆転裁判3』の脚本、ディレクターを手がけた巧舟氏の作風は高く評価されており、そのシナリオやテンポ感は格別です。
19世紀末の日本と倫敦(ロンドン)を舞台に、主人公成歩堂 龍ノ介(なるほどう りゅうのすけ)」が弁護士を目指し、活躍する物語です。龍ノ介は『逆転裁判』シリーズ主人公「成歩堂 龍一」のご先祖。そして、海外小説を愛読する大和撫子「御琴羽 寿沙都(みことば すさと)」が法務助士として龍ノ介を支えます。さらに、龍ノ介と寿沙都が留学先である倫敦で新たに出会う「シャーロック・ホームズ」や「アイリス・ワトソン」など、これまでにはなかったテイストが入っている点にも注目です。

左から寿沙都、龍ノ介、ホームズ、アイリス
ゲームの流れは、事件の証拠品や関係者の証言を集める「探偵パート」と、「探偵パート」で集めた証拠品を武器に、検事や証人たちと闘う「法廷パート」を繰り返すことで物語が進行。逆転シリーズファンはもちろん、本作で初めて『逆転裁判』に触れるという方にも楽しめることでしょう。

「探偵パート」で発生する「共同推理」は、主人公龍ノ介と名探偵ホームズが協力して行うものです。名探偵であるホームズは、その類まれな観察力と推理力で、次々と推理を繰り広げていきますが……


あまりにスルド過ぎるため、“真相”どころか“真実の向こう側”まで行ってしまい「論理の大暴れ」を起こします。そこでプレイヤーである龍ノ介は、ホームズの推理を正しい方向へ導いていきます。まずはホームズの推理を拝見。






その後、龍ノ介がホームズの推理について検証します。対象となる人物の3Dモデルをクルクル回したり、角度を変えたりして“怪しいところ”を探し、それを指摘することで、ホームズの推理を真実へと導きます。






今回は「共同推理」のみプレイすることができましたが、とにかくゲームのテンポが非常に良いんです。テキストの流れる量と速度、差し込まれるSE、裏で鳴るBGM…「ADVってこんなに面白かったんだ!」と再認識しました。
また本作では、3Dを生かした演出も派手さを増していますので、「手でボタンを押して、目で見る」という楽しさをいつも以上に強く感じました。特に共同推理が成功した時の演出は必見。舞台風の演出で、画面が気持ちよく切り替わっていきます。
この「共同推理」体験版は、1月18日東京から始まる「モンハンフェスタ’15」でもプレイ可能です。
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なお「共同推理」以外にも、今回紹介できなかった「法廷パート」を本編では遊ぶことができます。龍ノ介が初めて立つ大日本帝国の法廷や、もう一つの舞台である大英帝国の倫敦(ロンドン)大法廷など、このテンポ感で様々な要素があるのかと考えると、期待が高まりますね。
『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』は2015年発売予定で、価格は未定です。
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