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【e-Sportsの裏側】日本は世界に勝てるのか ― DetonatioN代表 梅崎伸幸インタビュー

「e-Sports」に携わる「人」に焦点を当て、マネジメント会社やスポンサーを行っているPC関連会社の関係者に連載形式でインタビューを実施。第1回目は「DetonatioN FocusMe」にてCEOを務める梅崎 伸幸氏に単独インタビューを行いました。

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―――DetonatioNというチームを作ろうと思った経緯は?

梅崎氏:WCG(World Cyber Games)というゲームの世界大会があるのですが、当時は日本から出場することはできませんでした。しかし、2012年に日本大会優勝チームには、WCGへの参加権が得られるという機会が設けられ「これは面白そう。一回くらい世界にいきたい」と思いまして、メンバーを募集して、チームを設立したという経緯があります。タイトルは『Counter-Strike』ですね。

―――チームを作ったきっかけは、梅崎さんの「世界で戦いたい」という気持ちからきているんですね。今の形のようにプロゲーミングチームとして運営していくつもりはなかったのですか?

梅崎氏:一切、なかったですね(笑)。本当に趣味の延長で作ったチームです。「WCGに行って、終わり」みたいなノリでした。

―――その年は結局WCG本選には参加できたのですか?

梅崎氏:行けました。

―――WCGに参加したことによって、DetonatioNというチームの方向性が変わったりしたのでしょうか?

梅崎氏:大きく変わりましたね。「またこの舞台に立ちたい!」という想いも持つようになりましたし、その時のWCGで、実は我々は全敗したのです。負けず嫌いなメンバーが多いということもあり「このままでは絶対に終わらせれない…」という感情もその時に芽生えましたね。そういったことを経験して、次のステップとして「世界で戦えるチーム」を作っていこう、人も環境もきちんと揃えてもう一度あの場で戦おうということで、本格的にチームとして動き始めました。

―――スポンサーが数社ついていると思うのですが、企業側から声がかかったりするのでしょうか?

梅崎氏:いや、基本的には僕の方からチームの紹介をしに行っている状況ですね。最近になって、企業様に興味を持って頂いてお打ち合わせをしたりすることも増えてきていますが、こちら側から営業することの方が全然多いです。企画書を0から作成して、アポイントを取って…。前職での営業経験を、今フル活用していますね。

―――チームを本格始動させ始めたのは、2013年の夏頃でしょうか?

梅崎氏:そうですね。DetonatioNを大きくしようと話が出始めたのが、WCG後の2013年3月頃になります。当時は『Counter-Strike』を中心としていましたが、ゲームの規模もシュリンクしているタイミングでもあったので、世界的にプレイヤー人口も多く盛り上がりを見せている『League of Legends』(以下:LoL)で戦えるチームにしていこうということで、当時のFocus Meと合流をしました。

―――その時は、まだサラリーマンとして勤務なされていたのですか?

梅崎氏:はい、そうですね。

―――個人的にすごい気になっているのですが、サラリーマンとして働きながらチームのマネジメントはできるものなんですか?

梅崎氏:当時はなんとか回していたのですが、今考えるとかなり無茶していたなと(笑)。昼間は会社員として働いて、夜はDetonatioNの業務・選手のマネジメントを行ってと結構辛かったですね。今もそうなんですが、0ベースからのスタートだったので、やることが非常に多い。やることなすこと全てが初めてだったので。そんなこともありながら、自然にチームを支えてくれるスタッフの人数も増えてきていて、今ではかなり回しやすくなりました。


―――当時は選手のみなさんにはいつ頃練習をしてもらっていたのですか?

梅崎氏:夜9時~夜12時くらいの間ですかね。限られた時間の中での練習は辛かったですね。今は当時の3倍以上の練習量を確保出来ています。

―――かなり苦しい状況の中、二足のわらじで動いていたかと思うのですが「e-Sportsに身を投じよう!」と決心したのはいつ頃でしょうか?

梅崎氏:2014年の4月です。本当にいろいろな人に相談に乗ってもらいました。これ以上両輪を回していくのは難しいことを自分で理解していました。それと同時にe-Sportsの波は2014年から2015年にかけて確実に日本にもやってくることも感じ取っていたので、本当に悩みました。悩んだ結果として、今の立場にいますね。

―――会社員だと給料も安定していて、休暇もあって、かなり良い環境で働いたかと思うのですが、決心はつくものでしょうか?

梅崎氏:そうですね…(笑)。2014年の1月頃だったと記憶しているのですが、LEAGUE OF LEGENDS JAPAN LEAGUE (LJL)が立ち上がったタイミングで「これからは安定じゃなくて、日本の歴史に名を残せるようなことを何かしたい!」という気持ちが強くなってきまして。

―――そこはご自身が選手じゃなくても問題はなかったのですか?

梅崎氏:そこの部分は特に気にしませんでした。最近良く思うことがあって、選手とマネージャーは本当に一心同体だな、と。昨年のLJLで優勝した時も、恥ずかしながら我々みんな号泣してしまいまして…。それはやはり、苦楽を共にした想いがあるからこそだと思います。選手が良いプレイをすれば一緒にガッツポーズをしますし、逆にダメなプレイをしたらため息も吐いてしまいますし。選手として以外の「楽しみ」をうまく味わえるようになってきている気はしますね。

―――梅崎さんご自身が「世界」という舞台に立って味わった気持ちを、今のチームメイトにも味わってほしい?

梅崎氏:世界には…ぜひ行ってほしい。そこを目標に日々精進しています。特に『LoL』で世界に行くことが重要だと思っています。やはり他のゲームで世界に行くのとはハードルも段違いですので、このタイトルで世界に行って、日本でも「e-Sports」の注目を浴びてほしいです。

※次ページ: 梅崎氏が見る、海外と日本のe-Sportsシーンの違い、そして未来とは?
《Game*Spark》
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