トイレに行くため席を外した同僚に代わって、謎のパネルの前に座らされた主人公。パネルには押してくださいと言わんばかりの赤いボタン。同僚は「何も触るなよ!」と言っていましたが、そう言われると押したくなるのが人間の性……。しかし、正面のモニターには何やら街が映し出されており、ボタンを押したら何か大変な事が起きてしまう気配が充満しています。

紹介記事でこんな事を言うのもおかしな話ですが、できれば何の予備知識もなくプレイした方が良いです。というのも本作は、画面内に散りばめられたヒントをもとに、様々なアクションを起こして異なる結末を楽しむゲームだからです。本当にこのゲームを楽しみたいのであれば、今すぐこの記事を閉じて実際に自分でプレイしてみる事をオススメします。

プレイヤーが赤いボタンを押すとスイッチが現れます。とりあえずスイッチを入れて再びボタンを押すと突如カウントダウンが始まり、モニタに映し出された街が巨大なキノコ雲とともに消滅してしまいます……。恐らく殆どのプレイヤーが最初にこの結末に辿り着くでしょう。
画面下部の「RESTART」と書かれたレバーを引けば始めからやり直せるので、試行錯誤しながら異なる結末を見つけていきます。頑張れば1時間ほどでクリアできてしまい、謎解きの感動も1回きりですが、価格は498円とそれほど高くはないので、観光地の有料双眼鏡を数回使用する感覚でプレイしてみてはいかがでしょうか。

最後にふと思う。もし街の消滅が現実の出来事だったら。私はほんの数時間、500円ほどの楽しみのために、一体いくつの街を消滅させてしまったのだろうかと……。
記事提供元: Game*Spark