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【e-Sportsの裏側】「e-sports SQUARE」店長に聞く、日本e-Sportsの未来

第2回目の【e-Sportsの裏側】を飾るのは、日本初のe-Sports専用プラットフォームとして、2014年に鳴り物入りで秋葉原に拠点を構えた「e-sports SQUARE AKIHABARA」の店長を務める本田亮輔氏に、その笑顔の裏に秘めた熱い思いを語って頂きました。

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―――なるほど。そもそもの話になるのですが、本田さんが考える「e-Sports」とは何でしょうか?一般の方々から見ると「e-Sports Player≒プロゲーマー=どんなゲームもめちゃくちゃうまい」という認識になっていることもあると思うのですが。

本田氏:あくまで私の考えですが、「ゲーム」における新しい産業といいますか、新しい文化になり得るものだと思っています。産業文化ってどういう定義なの?という話になるかと思いますが、サッカーとか野球とかって「人が人を育てる」という環境・循環があって、その中に経済的な概念があるじゃないですか。私にとっての「e-Sports」は、そういった新しいプラットフォームみたいなものかな、と思っています。新しいと言っても海外ではあるんですけどね。「日本における新しい経済のひとつ」になるくらい可能性がある、夢のあるものだと思っています。

―――一昔前も、日本で「e-Sports」を盛り上げていこうという動きがあったと思います。失敗という言い方は違いますが、なかなか一般のユーザー方々には届かなかった。そういった背景がありながらも、今年「e-Sportsの波がくる」とおっしゃられていましたが、どのように日本では「e-Sports」が育ってゆくと思われますか?

本田氏:やっぱり重要なのは、プレイヤーとの「対話」だと思います。メディアで情報をひたすら流す「空中戦」だけでは足りません。もちろん、それをすることによって盛り上がり感の醸成はできると思うのですが、そういった空気感を、我々だけで創るのではなく、プレイヤー達と一緒に創って行くことが重要だと思います。いくら肉付けをしても中身が伴わなければ、すぐにボロがでるといった感じでしょうか。e-sports SQUAREでもそうですが、SANKOが主催・運営するLJLも選手達との対話を常に重要視しています。大前提として、あの大会は『League of Legends(以下、LoL)』の販促を目的とした大会ではありません。出場する選手が夢にもつ、プロゲーマーになる為の大会でなければならないといった意識で運営をしています。これら大会の方向性も、プレイヤーと密に対話をした上で創っています。

―――e-Sportsのプレイヤーは「選手」だけでなく、それを取り巻いている応援する側(視聴者)もプレイヤーだと考えています。そういった方々に対しての取り組みは何かやられていますか?また今後取り組んでいきたいことは?

本田氏:人(選手)にファンをつけていく、ということは今後推進していきたいですね。「ゲームプレイが観たい」「神プレイを観たいからゲームを見る」というのは当たり前のことであって、いかにそこに付加価値をつけるのか、違った要素をつけるのか、が新しいユーザーさんにも参加してもらう必要な要素だと思います。「ゲームが好きなお客様」以外に「選手が好き」というお客様が観に来る、という流れも作っていきたいです。


―――「スタープレイヤー」を育てていく、というのは大事なミッションではありますね。

本田氏:はい。プレイヤーが活躍できる舞台、e-Sportsに触れる機会を作る為に、イベント自体を実施していくのは当たり前のことなのですが、国内では海外に比べると、絶対的にまだまだイベントの数が足りていないのも現状でして、我々e-sports SQUAREでは今後も色々なイベントを開催していく予定です。また、そういったイベントを通じて、スタッフを将来的にe-Sportsイベントプロデューサーに育て上げていきたいと考えています。

―――海外と日本の大きな違いは?プレイヤーももちろんそうですし、それを取り巻く環境も。足りないものは?

本田氏:足りないものを羅列すれば、いくらでもありますけど…。まずは、先ほど出ましたが「人」が足りないですし、リーダーシップをとれる人が足りない。マネジメントできる人が足りない、企業様の「e-Sports」に関する理解度がまだまだ足りない、一般の方々の認知度が足りない、プロフェッショナルマインドを持ったプレイヤーがまだまだ足りない…などなど。足りないものだらけですね。先ほども話に出ましたが、日本で盛り上がるものって日本国内だけで終わってしまいますよね。我々もそうですが、もっと世界に目を向けて、世界単位で物事を考えられる思考を磨いていく必要は大いにあると思います。

―――確かにそうかもしれません。ただe-Sportsのお店もできて、スポンサーも徐々につきはじめて、プロゲーマーチームも設立されて。いろんな歯車が動き始めたな、というような感じはします。あとは、ガチっとハマって動くだけかと。

本田氏:Game*Sparkさんのようなメディアに取り上げられるようになったこと自体が大きな変化ですね。歯車という話が出ましたが、われわれはe-Sportsを取り巻く環境では5つの歯車があると思っています。「ゲームメーカー」「プレイヤー」「スポンサー(支援者)」「視聴者」「メディア」の5つがうまく噛み合えば、一気に走り出すかと思います。今はそれぞれの歯車が動き出していて、今年ガチっと噛み合うかなと。

―――オンラインゲームが多い印象はあるのですが、e-sports SQUAREの方では、コンシューマータイトルをe-Sports化していく予定はあるのでしょうか?

本田氏:そうですね、もちろんそれは考えています。ただ、我々も走り始めたばかりでリソースもそこまで多くない状況であったりするので、まずはオンラインゲーム、特に『LoL』からスタートさせていこうかと。まずは、きちんとした成功事例を作ってから、色々なものにチャレンジしたいと思っています。最終的には、「e-Sports」というプラットフォームを作っていきたいな、と。「e-sports SQUARE」は、e-Sportsに携わる全ての人が繋がる場にしていきたいと思っています。メーカーさんももちろんそうですし、プレイヤー、ファンのみなさん、みんなが繋がって欲しいですね。


―――最後に2015年の意気込みを聞かせてください。

本田氏:2015年のe-sports SQUAREでいくと、もっとコミュニティの場を広げていきたいと思っています。去年までは、企業様のイベントが多かったりしたので、原点回帰ではないですが、今一度出発点に立ち返ろうと。BtoB(企業間取引)ばかりに思考を向けるのではなく、ユーザーさんの考えていることやご要望をきちんと吸い上げていければと思います。また現状では『LoL』に偏っている部分が大きいので、ジャンルを超えていろいろなタイトルを展開していきたいです。

―――本田さん自身は何をしていきたいですか?

本田氏:お店のスタッフをもっともっと成長させていきたいです。私が何を言わなくとも自発的に動いてくれるような人材に育ってくれればと。

―――スタッフは募集しています?

本田氏:絶賛募集中です!ご興味の有る方はぜひ応募してみてください。

―――ありがとうございました。

本田氏:ありがとうございました。


いろいろな障壁があるなか日本において「e-Sports」というジャンルに切り込んでいる本田氏およびe-sports SQUARE AKIHABARA。2015年のe-Sportsシーンを引っ張っていく重要な役割として、さらなる活躍を期待をしたいところです。またGame*Sparkでは先日開催されたLJLの様子も記事化していますので、コチラもあわせてどうぞ。
《Game*Spark》
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