その作品の名は『My Garbage Cat Wakes Me Up At 3AM Every Day 』。猫になって暴れ回り、惰眠をむさぼる飼い主をたたき起こすゲームです。

操作はいたってシンプル。キーボードの矢印キーの左右で移動、上のキーでジャンプ、Zキーで鳴き声を上げ、Xキーで小さくフミフミができます。

では早速プレイしてみましょう。この小さな部屋がステージです。まずは照明を倒し、キレイに飾られたオーディオ機器や家具を落下させます。すると8bitライクな破裂音とともに家具が消滅し、表示されている「SLEEP METER」がガリガリと削られていきました。このメーターをゼロにさせれば主人が起きだし、ゲームクリアとなるようです。


なんとか家具を破壊し続けましたが、やはり猫の力では重たいものはなかなか落とせません。悩んだ結果、直接主人に攻撃もといアクションを行えば簡単に起こせられるのではと考え、主人の上で何度もジャンプをしてみますが、一向に起きません。Zキーで鳴き声をあげますが、あまり可愛い声とはいえずメーターもあまり減らないため、Xキーで顔をフミフミしてみますが、これも今ひとつのようです。

やはり家具を破壊するしかないと思い、重たそうなパソコンから仕事で使用しているだろうカバンを落下させます。電源をついたままのパソコンに関してはゲームといえど小さな罪悪感が芽生えますが、心を鬼にして落下させます。

ゲージは残りわずかとなり、部屋に置かれたインテリアの類もわずかといったところ。弱々しく生き残った棚のインテリアを落としたところで、ゲージはゼロになり、やっと主人の目が覚めました。
場面が変わり「わかったよ、君の勝ちだ。俺は起きた。俺は今、起きたよ。何でお前はこんなことをするんだ。本当にお前はひどい猫だよ」と若干リアルで悲しい主人の独白によってゲームを終わりを告げました。




確かに意味もなく起こされるばかりか、部屋中のものが落下させられているという状況はゲームでなければ薄ら寒いところですが、ゲームボーイライクなデザインとやや憎らしい顔立ちの猫がコミカルに動きまわり、地道に破壊をしていくというのは昔ながらのミニゲーム感があり、楽しく遊ぶことができました。
なお、ゲームは無料で公開されています。続編を希望する方、ゲームが気に入ったという方は「Support This Game」というピンク色のボタンから直接作者のWill Herring氏を支援することができます。
余談ですが、同氏のツイッターアカウントに使用されている猫とご本人の画像はゲームのキャラクターに酷似しています。どこかリアルで物悲しい独白をはじめ、家具が壊れて消えてしまうというシチュエーションはゲームのために考えだされた設定なのか、はたまた実際にあったできごとなのか気になるところです。