『真・女神転生』と『ファイアーエムブレム』のコラボレーションタイトルとして発表され、後に正式名称が明らかとなった『幻影異聞録 #FE』。E3に合わせて発表された新情報にて、シーダやクロムといった『FE』シリーズお馴染みの面々が「ミラージュ」と呼ばれる形で登場し、本作のオリジナルキャラクターたちに力を与える存在として活躍する点などが判明しました。
この「ミラージュ」の設定や出で立ちなどがどことなく『ペルソナ』を思わせて、異なるシリーズ作品が持つ魅力の融合が垣間見えてきました。また、原作では神竜王ナーガの娘として活躍したチキですが、本作では合成音声ボーカルソフトのキービジュアルキャラとして登場するという、コラボならではの大胆な設定で登場します。

チャレンジ精神溢れる一作となりそうな『幻影異聞録 #FE』ですが、プロデューサーである高田慎二郎氏のコメントを交えたデモプレイ映像がこのたび公開されました。高田氏は『デビルサバイバー』シリーズなどを手がけており、「アトラスが開発するなら、アトラスが得意とする作品にすべきである」と力強い姿勢を打ち出しています。
映像の中で高田氏は、『幻影異聞録 #FE』に関する様々な情報を明かしました。アイドルをモチーフのひとつとして取り込んでいる本作には、ライブシーンをはじめ様々な曲が登場しますが、作曲は有名なアーティストが手がけていると説明。また「プロのダンサーに踊ってもらったものを取り込んでゲームに反映している」と、その表現にもこだわりを持って作られていることが分かります。なお、キャラクターボイスを担当している方がそのまま歌っているのも、嬉しいポイントのひとつです。

このデモプレイではダンジョンに挑む場面も収録されており、今回は渋谷のとあるファッションビルをモチーフにしたダンジョンを披露。ダンジョン内には様々なギミックが待ち受けているので、攻略し甲斐がありそうです。
また、RPGには欠かせない戦闘ですが、「『FE』シリーズの「3すくみ」と、アトラスのRPGに多く見られる「弱点を突く戦闘」の相性が非常に良かった」と高田氏は述べ、それぞれの特徴を融合させた戦闘システムになると示唆する一幕も。

戦闘中に使うスキルには、「マハジオ」や「ラクカジャ」といったお馴染みのものも並んでいます。攻撃は基本的に、ミラージュの力を宿したミラージュマスターたちが行いますが、ミラージュが直接攻撃を繰り出すスキルもあり、クロムが強烈な剣撃を見舞う姿も飛び出しました。

映像ではレベルアップした瞬間も捉えており、「力」「魔力」「技」「速さ」「守備」「魔防」といったパラメータも確認できました。この項目を見て『FE』を思い出す方も少なくないでしょう。また各パラメータの上限はかなり高く設定されているように見え、もしかしたら99まであるかもしれません。こちらは、アトラスらしい上限設定と言えるでしょう。なお幸運は、5段階に分かれて表記されていました。

更に物語面に関するコメントも高田氏から寄せられ、メインストーリーとは別に、各キャラクターごとに任意で選べるサイドストーリーを用意。芸能界でのサクセスを目指す彼女たちを、主人公がサポートします。このサイドストーリーは様々なドラマが楽しめるのはもちろん、バトルや育成にも「良い影響を与える」とのこと。こちらに関する続報も期待が高まります。
『FE』シリーズと『真・女神転生』シリーズ(『ペルソナ』や『デビルサバイバー』なども含め)は、シリーズ作全てではないものの、どちらも海外進出を果たしているため、『幻影異聞録 #FE』には海外ユーザーも関心を寄せています。本作が国内外でどのように受け止められ、また盛り上がっていくのか。今後の動向に注目しておきましょう。
YouTube 動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=ZRcGHIp8KvY
『幻影異聞録 #FE』は、2015年冬発売予定。価格は未定です。
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