今週はバンダイから発売されていますアクションフィギュア「ROBOT魂 SIDE RSK 焔龍號」をご紹介します。こちらは、以前当連載でもご紹介しました「SIDE RM ヴィルキス」に続く、「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」シリーズのROBOT魂第2弾です。


基本的な構造は前作のヴィルキスを踏襲して設計されており、差し替えによる変形機構はこの焔龍號でも健在。そのため、各部の関節が単純な構造のボールジョイント接続なのは焔龍號でも変わっていません。
可動のフィーリングもヴィルキスのそれを受け継いでおり、やや可動が制限されるところもそのままとなっています。可もなく不可もなくといったところですが、焔龍號は背中のウィングや頭部のテールパーツなどで全体の表情付けが容易なこともあり、ヴィルキスを上回るケレン味のあるアクションを楽しむことができます。


塗装も非常に緻密で美しく、基本となるパープルの成型色には光沢感のある処理が、ゴールドやシルバーは贅沢感のあるメタリックにツヤ消しが施されています。質感の違いに着目した細かな塗り分けは正に見事の一言。「クロスアンジュ」に登場するラグナメイルやパラメイル、龍神器といった機動兵器は何と言ってもその美しさに特徴がありましたが、このROBOT魂では焔龍號の神秘性を引き立たせるその外観を見事に再現していると言えます。


付属品としては、飛行形態への変形パーツ一式や握り手の他にも武装廻りが特に充実。右腕「積層鍛造光子剣 天雷」は展開状態を差し替えで再現可能。バスターランチャー「崩壊粒子収束砲 晴嵐」は通常形態のほかに、飛行形態での懸架状態、バックスカートアーマーへのマウント、ナイフ「対装甲銃剣 震電」使用形態などにそれぞれ差し替えで再現が可能となっています。

劇中での武装やギミックを、これでもかと再現した「クロスアンジュ」のROBOT魂シリーズ。焔龍號も御多分に漏れず大ボリュームのプレイバリューとなっていました。可動部のパーツクリアランスやシャープすぎずダルすぎずな造形のおかげで、ヴィルキスよりも数段遊びやすく仕上がっており、バンダイ脅威の技術力に驚きを禁じえません。ただ、差し替えでの再現が多い分それだけパーツのポロリが多発するのもヴィルキス譲り。このあたりは改善されていることを期待していただけに少し残念でした。

商品名が「SIDE RSK(龍神器)」になっているなど、細かなところでもニヤリとさせてくれる今回の焔龍號。もちろん、原作ファンのみならず、アニメは見てないけど焔龍號の洗練されたデザインに惹かれた、という方が遊んでも満足出来うるアイテムとなっていますので、気になった方は是非お手にとって見てください。オススメです!
「ROBOT魂 SIDE RSK 焔龍號」は発売中。価格は9,180円です。
(C)SUNRISE/PROJECT ANGE

■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて視聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり足が遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterにて随時受付中。
Twitter:@hibiki_magurepo