白血病で余命わずかな少女アリシアは、日本のアニメ「魔法少女ユキコ」(※映画上の設定であり、架空の作品)の大ファン。彼女の願いは、「魔法少女ユキコ」のコスチュームを着て踊ること。愛娘の願いを叶えたい父親のルイスは、失業中の身ながらも高額なコスチュームを手に入れることを決意します。そんな彼の行動が、心に闇を抱える女性バルバラと、訳ありの元教師ダミアンを巻き込んでいくことに。

出会うはずのなかった彼らの運命が、予想もしなかった悲劇的な結末へと流転していく独創的なストーリーはもちろん、全編を貫くブラックユーモアやまったく先読みできない巧みな構成、そして想像を絶するラストなど、様々な魅力が詰め込まれた本作は、ペドロ・アルモドバル氏もほれ込んだ、新鋭カルロス・ベルムト氏の劇場デビュー作です。

このたび解禁となった予告編では、主要人物たちが交錯し運命の歯車が狂っていくその姿がパズルのピースのように映し出されており、物語の一端を垣間見せると同時に、いかなる展開を迎えるのかその興味を大きくかき立てる内容となっています。
また、少女が望み、同時に物語を悲劇へと向かわせるきっかけになってしまう「魔法少女ユキコ」のコスチュームも予告編に登場。憧れのコスチュームにアリシアが身を包む時、どのような現実が訪れているのでしょうか。本作が気になる方は、まずこの予告編をチェックしておきましょう。
YouTube 動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=CIipNorU-ZI
何年かぶりに心を打たれる衝撃的な映画に出会った。監督のカルロス・ベルムトは、深く、予測不可能なツイストによって、すべてのシークエンスで観る者を驚かせる。思いがけなく現れた宝石のような映画『マジカル・ガール』。私はこの映画を猛烈に愛する。
―ペドロ・アルモドバル(映画監督)
―ペドロ・アルモドバル(映画監督)

映画「マジカル・ガール」は3月12日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー
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