
本稿にはネタバレが含まれます
新学期から始まり、体育祭や林間学校、文化祭などのイベントを通してエジプト神達との絆を深めていくと、選択肢に沿って様々なエンディングとスチールを見ることできます。水着や女装といった誰得なアートワークもありますよ!

ストーリーは、南衣瑠(ナイル)高校2年生のヒロインが新学期早々クールな上級生・アヌビス先輩に新入生と間違えられるところから始まります。アヌビス先輩は開業医の息子で風紀委員長、クラスでは保健委員という優等生。ちなみに古代エジプト神話においてアヌビスは冥界の神でミイラ製作の監督官ですが、それがキャラ設定に生かされているのでしょうか。

ヒロインが自分のクラスに行くと、隼の頭を持つ転校生・ホルスがやってきました。最初ヒロインは気付きませんでしたが、彼はもともと彼女の幼なじみで、親の仕事の都合でしばらく町を離れていたとのこと。

そして放課後に所属する園芸部に行くと、生産と冥界の神・オシリス先輩からミステリアスな後輩・メジェドくんを紹介されます。

メジェドくんは頭から白い布のようなものをかぶり、無表情&無口で、なぜかいつもオシリス先輩の後ろに控えて彼に近付く人間を警戒します。特技は飛べることと目からビームを出せること。オシリス先輩によれば「人見知り」だそうですが、彼は一体何者なのでしょうか?

普通の人間キャラもいるんだ!…と思って名前を見たら「バステト」。猫の女神です。……と、攻略キャラが出揃うまでの段階で既にツッコミが追いつかない状態で、いちいち指摘するのが野暮なくらいです。攻略できるのは「アヌビス先輩」「ホルス」「メジェドくん」の3人で、途中に出てくる2~3種類の選択肢を選んでいくことでストーリーが分岐します。とにかく早く次のストーリーと新しいスチールを見たくなりますが、ハート(体力)制で連続で読めるのは最大5ストーリーまで。ハートが回復する時間は1時間に1つと結構長めです。

この後、体育祭で意中のキャラを応援したり……

同級生の悩みに耳を傾けたりしながら徐々に距離を縮めていきます……が



ある選択肢を選んだら突然メジェドくんに殺されました(しかもプレイ1日目)。マルチエンディング形式の乙女ゲーにはバッドエンドが用意されているものもありますが、攻略キャラに殺されるデッドエンドに遭遇したのはこれが初めてです。またやり直しか…。しかしこれで本作のコツがつかめました。それは「メジェドくんに何かを尋ねる選択肢を選んではいけない」ということです。絶対に彼を刺激してはいけません。殺されます。

その後もう一度最初からプレイし、無事に即死を回避して林間学校ストーリーに進んでゴリラの下級生に出会ったり…

みんなで夏祭りに遊びに行ったり……

文化祭で男女逆転喫茶をやったり……

釣りに行って魚の女神・ハトメヒトを釣り上げたりと季節ごとのイベントをこなしていきます。

なお、一度ハッピーエンドでクリアすると、選択肢ごとに好感度上昇を示すハートエフェクト機能が開放され次の周からのプレイがちょっと分かりやすくなります。学園ものとエジプト神というミスマッチな組み合わせが本作の一番の特徴ですが、キャラ設定や台詞にちょいちょい元ネタの神様の逸話が反映されているので、Wikipediaなどで調べながらプレイするとより楽しめます。予想をはるかに上回る奇想天外なエンディングとスチールが多数用意されているので、是非何度も繰り返してプレイしてみて下さい。
記事提供元: vsmedia