『ストリートファイターII』は、1991年にアーケードゲームで登場した対戦型格闘ゲーム。この大会は、90年代にスト2を徹底的に極めた(=やり込んだ)という中年アマと、ときど氏(東京大学卒IQゲーマー)やマゴ氏、ボンちゃんといった現代のプロゲーマーがトーナメントでぶつかり合うスタイルだ。
老若男女がコントローラーを巧みに操り格闘するスト2全国大会。優勝したのは、プロではなく、中学高校時代からやり込んだという42歳の男性ジャイさん。格闘ゲーム界の最前線を走る現役プロゲーマーの猛攻をはねのけて、"スト2世代"の意地をみせつけた。
「発売当時からやり込んだスト2。このスト2を経験していない現役プロには『負けられない』という気持ちがあった。この大会に向けてあらためて練習も繰り返した」
今回、このイベントに参加した人たちは年齢性別を問わず、「格闘ゲームとスポーツの隔たりをあまり感じない」という。ジャイさんもそんなひとりだ。
「スポーツと重なるところは、練習やトレーニングを積むことで研ぎ澄まされる感覚というか。反復練習によって、その瞬間瞬間の状況を判断して、反射的に動く部分までスキルアップを実感できるところかも。『たかがゲーム』と言われがちだけど、第一線で活躍しているプロは、人並みはずれた努力を積み重ねている。尋常じゃないほどのプロのやり込みには尊敬する」
ジャイさんは、格闘ゲームの"やり込み"が、いまの仕事や家庭でも「活きている」という。「格闘ゲームも世の中もリアルな人と向き合って、関わるもの。プレイしているところも、仕事しているところも、家族と一緒にいるときも、サボってるところも、誰かに見られているし、つねに評価されている」とも話していた。
「東京大学卒のIQゲーマー」といった肩書きを持つプロゲーマー・ときど氏は、大学対抗戦や個人戦を見つめてきて、「若いゲーマーがこんなに沢山いるんだってわかってよかった。格闘ゲームは僕らと同世代の人たちが強くて、若い人たちのモチベーションもあがらないという声も聞く。だから、こうした学生たちが戦いあう大会で、彼らにスポットがあたる機会が増えていくのはうれしい」と印象を伝えていた。
同大会を主催する豊田風佑氏(TOPANGA)は、「若い人たちが格闘ゲームで互いにぶつかりあい、勝つよろこびなどをもっと体感してほしい」と伝えながら、格闘ゲームのeスポーツにおけるポジションについても話していた。
「スポーツの対義語を、仮に『勉強』とおくと、格闘ゲームは、スポーツと勉強が両方合わさっているものかなと。エンタテイメントスポーツという意味で、広くもっと楽しめればいい」
格闘ゲームはエンターテインメントスポーツ「やり込みが仕事や家庭にも活きる」
《大野雅人@CycleStyle》編集部おすすめの記事
その他 アクセスランキング
-
『ギルティギア ストライヴ』TVアニメ版のあらすじやゲーム未登場キャラ情報などが公開!2025年放送へ
-
声優・清川元夢さんが死去―『BLAZBLUE』ヴァルケンハイン役、『FF14』ルイゾワ役などを担当
-
サーバーの電源ケーブルを抜線しなければいけないほど…「ニコニコ」へのサイバー攻撃の苛烈さが調査報告より明らかに
-
『ダンガンロンパ2』をアニメ化しない理由とは? 小高和剛「あのキャラ達の物語はあれでお終い」
-
『モンハンライズ』人気武器No.1はどれだ! 1,600人以上の読者が選んだ投票結果ー選ばれたのは?
-
ほろよいデザインのクッションが可愛い…!一番くじ新シリーズ「一番酒蔵くじ」登場―「ほろよい」テーマのくじや、お酒付きくじがラインナップ
-
ネタバレ注意!『ソウル』シリーズで最も苦戦したボスは?3位『ELDEN RING』、2位『Bloodborne』、やはり1位は...?【アンケ結果発表】
-
『ポケモン』可愛い見た目と裏腹に…?USJハロウィーンイベントに「バケッチャ」「ヒトモシ」が参戦するも、思わず驚く紹介文
-
憶えてる?「家庭科のドラゴン」コミケにまさかの出展へー男子小学生の記憶に刻みつけられた“あの裁縫セット”がC104企業ブースに降臨
-
『モンハンライズ』マルチプレイで押さえておきたい6つのポイントーみんなで集まって遊んだ日々が帰ってくる!