日本初の「日本eスポーツ選手権大会」が東京・豊洲で3月12日・13日に開催。1000人を超える来場者、リアルタイム動画配信で10万人の視聴者が注目するなか、サッカーゲーム『FIFA16』、格闘系『ギルティギア』、シューティング系『カウンターストライク』の頂点が決定した。『ギルティギア』で優勝した"どぐら"選手は、「予選で一回コケちゃって、それが悔しくて。優勝できて本当にうれしい。(決勝相手が)一回目と動きが違うなと思ったので、勝ち方も変えた。今日は彼女が誕生日で、応援に来てくれなかったら勝てるというジンクスがまた続いた。画面の向こうでよろこんでると思う」と笑った。また、2位の"ふも"選手は、「最初に対戦したときよりは、動きを変えられたと思ったけど、それでも相手が上手だった。次は、夏に米国で開催されるEVOという大会で優勝を目指す」と抱負を語る。EVOは米国ラスベガスで開催される世界最大級といわれる格闘ゲームのワールドカップ。同部門で優勝した"どぐら"選手も「今年は海外の大会により多く出場したい」と話していた。この大会を主催する日本eスポーツ協会(JeSPA)の西村康稔会長は、「eスポーツの競技人口が日々拡大しているなか、世界各地でこうした大会が開かれている。世界で活躍する選手も増えてきた。今回の大会で、選手たちの気迫あるプレーを見て『これはまさにスポーツ』と感じた。われわれは、真剣に取り組む選手たちを応援し、JOC(日本オリンピック委員会)関係者にも積極的に働きかけていきたい」と閉会式で伝えた。会場に駆けつけた東京大学大学院・馬場章教授は、「FIFA16部門で優勝した"じぇー"選手のように、若い人たちが出てきたことに手ごたえを感じている。単なるゲームではなく、eスポーツというとらえかたで、真剣勝負に挑むチャンスの幅が広がり始めた。今回の大会では、選手たちの戦う姿を見て、『おっ、若いな!』って実感した」と語っていた。「カウンターストライクでは、リーダーシップやコミュニケーション能力など、就職活動などで企業が求める人材能力を鍛えられるはず。こういう能力がゲームを通してスキルアップすると思う」(馬場教授)試合終了後の会見で、FIFA16の優勝者などは、「サッカーゲームは、足ではなく頭を使うゲームで、スポーツとして考えている」「サッカーがもともと好きで、その延長線にゲームがある。ゲームって、持久力やボールセンスといったフィジカル的な差で勝負が決まらない。頭脳プレーでもある。そういう意味では、広い範囲で誰でも気軽にできるスポーツだと思う」といった声があった。
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