!注意!本記事には一部ゲームタイトルのネタバレが含まれています。閲覧にはご注意ください。
テレビゲームには、魅力的な主人公をより際立たせる脇役・敵役キャラが存在します。彼らが行動を起こす事によって、物語が劇的に変化したり、登場人物の魅力を引き出したりと、主人公にはできない、ありとあらゆる働きをしてくれるのです。

しかし、その中には、主人公の存在を忘れてしまうような強烈なインパクトを与える、脇役・敵役キャラがいるのをご存知でしょうか?今回は、そんな異様な存在感を放つゲームキャラクターの数々を紹介していきます!
◆ソール神
タイトル:『時空の覇者 Sa・Ga3 [完結編]』 ゲームジャンル:RPG
発売元:スクウェア(現:スクウェア・エニックス) 開発元:スクウェア(現:スクウェア・エニックス)

ぼくはこのゲームでSMプレイを知った
ソール神は、幼少期の筆者がゲームではじめて変態と思ったキャラクターです。これは、邪悪な存在を内に秘めたソール神が、その暴走を食い止められず、苦肉の策として自分を殺してくれと主人公たちに懇願するシリアスなシーンなのですが、当時の筆者は、痛みを快楽と捉えるSMプレイに思えてならず「なんなんだこの気持ち悪いオッサンは……」と子供ながらにドン引きしたものです。自分の命を犠牲にしてまで世界を守ろうとした英雄に対して、思う所はあるにはあるのですが、「他にも自害する手段ならあっただろうに、なぜそこまで自分を痛めつけたのか」と今でも疑問を抱いてしまうのです……。
◆ランニング・マン
タイトル:『メタルギア2 ソリッドスネーク』 ゲームジャンル:ステルスアクション
発売元:コナミ 開発元:コナミ

―彼の足についていく必要などなかった
ランニング・マンは、世界一俊足な傭兵として主人公スネークの前に立ちはだかるボスキャラクター。スネークは、神経ガスが充満している部屋で制限時間内に、その俊足で相手を翻弄する彼を倒さなければなりません。しかしながら、100メートルを9秒69という驚異的な速度で走るランニング・マンご自慢の「足の速さ」が「己の強さ」に直結する事はなく、彼の進路にただ地雷を置くだけで、あとは勝手に死んでくれるのです。ちなみに、戦闘前にステージを一周して自慢の俊足をアピールしてくれるのですが、アニメーション的には歩いているように見えて、あまり迫力がありません……。色んな意味で強烈な印象を残してくれました。
◆秋元&美月
タイトル:『龍が如く』シリーズ ゲームジャンル:アクションアドベンチャー
発売元:セガ 開発元:龍が如くスタジオ

―世界でいちばんピュアな秋元
『龍が如く』シリーズには、あの桐生一馬の存在感を殺してしまうほどの強烈なカップルがいます。それは、マックスボンバーのNo.1キャバ嬢の美月と、その美月にゾッコンな会社員の秋元。毎度のように、美月に騙されては財産が底を付き、飛び降り自殺を図ろうとする秋元ですが、土壇場で美月がやってきて自殺を思いとどまらせようとするシーンが、非常にシュールでバカバカしいのです。「半年前にプレゼントした500万のカバンを質屋で見たぞ!」「あれは病気のお母さんが気に入っちゃってあげたの」「5か月前にプレゼントした600万の指輪をしてないじゃないか!」「私、実は金属アレルギーなの……」と、美月は、秋元の疑問をウソバレバレの言い訳でかわし、その場をやり過ごします。
さらに美月は、金ズルの秋元と関係を保つために、キスすらしてない彼に対して「実は、私妊娠したの……」と告白したり、結婚を申し込まれると一定の距離を置くために「生き別れた兄妹だから結婚できない」と打ち明けたりと、小学生でも信じないような、頭の悪いウソをつくのですが、秋元は、それを上回る頭の悪さで、美月の言葉を信じてしまうのです。キャバクラにハマった男が、キャバ嬢に財産を騙し取られていくのは、よくある話ですが、このカップルは色々と度が過ぎています!
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